前日は大雨が降っておりました。どうも、ここ最近のオフは直前まで雨に降られることが多いのですが、今回に至って、初の雨中オフになってしまうのか、との不安がよぎったのは間違いのない事実です。当日の朝になっても曇天でしたから。いつ降り出してもおかしくない天候だったんです。実際、天気予報では、豊橋地方「雨のち曇り」降水確率は午前60%との報道がされていたんですから。
ところが、このオフ会の底力、なんでしょうか、集合場所である豊橋市内の「サガミ豊橋店」の駐車場に入れば、太陽が差し込んできたんです。
2000年10月9日、午前10時過ぎ。うどん・そばのお店である「サガミ」の駐車場に裏手から滑り込むと、すでに3台のキャバリエが止まってました。
もっとも、この3台とも、すでに何度も見ているクルマではあるんですが、簡単にご紹介をさせていただきましょう。
赤いクーペ2.4Zが2台。そのうちの1台が岡山から来て頂いた「赤い1番」さんとその奥さん「赤い1番の助手席」さんです。で、もう1台が埼玉からお越しの「甲斐隆一郎」さんです。ともに96年のブライトレッド2.4Zなんです。つまり、それだけ長い間、キャバリエのオーナーであると言うことですね。僕も96年ですから、長老組、なんですかね。
もう1台は前々回の東日本オフの際に幹事を務めていただいた埼玉の「洋一」さんです。白のセダン2.4Gです。
これに僕の白のセダン2.4が加わって、4台6名となりました。
ここ「サガミ」の営業開始時刻は11時。つまり1時間近く前から「開店待ち」のような状態なんです。おかげで、赤い1番さん達にご迷惑をおかけしてしまったんですけどね。というのも、お店に、複数台で来る、とは連絡しておいたものの、皆さんから参加の申込を頂く前だったんで、具体的に「何台で、何人が来る」という報告をしてなかったんです。ですから、お店の方が不審がって赤い1番さんに尋ねられたそうなんです。ところが、台数・人数は公開してなかったですからね。赤い1番さんから助けを求めて電話を頂き、結果的に迷惑をおかけしてしまったんです。
もっとも、チェーン店のうどんを食べに1時間以上前から待つ人は、周囲から見れば怪しく見えても仕方ないかもしれないですけどね。申し訳ないです。
次にやってきたのが愛知県の「Ando(安藤)」さんです。赤いクーペ2.4Sです。現在は名古屋市にお住まいだそうですが、豊田にいた頃の名残でナンバープレートは「三河」でした。Andoさんは、全オフ会を通して、初の参加となります。今回のオフが初めて、とおっしゃるのは、このAndoさんと、もう少し後で来られた「GOLDMAN」さんだけなんですね。後の方は2度目以上と言うことになります(ドライバーが、ということです。同行されていた方は、初めての方々も多かったですね)。
GOLDMANさんは、名前の通り金のキャバリエ、いわゆる「金キャバ」です。98年のセダン2.4です。ご本人さん曰く「全然いじってなくて、ノーマルなんですが」ということでしたが、目立つには十分です。といっても、目のくらむような金色ではなく、案外と落ち着いた色でした。
ほどなく、直前の関西オフの幹事を務めていただいた「LD-9」さんから電話があり、大阪組が東名高速豊川インターの手前の赤塚パーキングエリアを出るところだとのことでした。大阪組、とはLD-9さんを含む、大阪・和歌山のメンバーが「集合場所まで一緒に行こう」と声を掛け合った面々のことで、4台が連なって走っているそうです。構成は到着時に報告するとしましょう。
そうこうしているうちに、サガミの駐車場に占めるキャバリエの比率がだんだんと上がってきました。
到着された順序が不明確なので(すいません、記録もれです)、ざっとご紹介させていただきます。
「たつや」さんは約束破り^_^; で、10時20分ころの到着でした。掲示板には11時頃、時間ギリギリに滑り込んでくる、と公言されてたんですけど、ゆっくり走ったのに着いちゃった、とのことでした。2000年モデルの黒いクーペ2.4Sです。
ダリアブルーに17インチのホイールが眩しい「IKO」さんとお連れ様。IKOさんは後で来られた「しーな」さんとともに、東京オフの幹事を務めていただきましたが、それ以外にも大変お世話になってます。ちなみに今回もブルーはIKOさんのクーペ2.4Zだけなんです。東日本オフではたくさん見られたんですけどね。ご本人さんは「また俺だけ!?」なんておっしゃってましたけど。いいじゃないですか。少ない方が目立つんですから…。
岐阜から来られた「たかのり」さんは第1回目の全国オフ以来ですね。お二人で降りてこられました。クルマは2000年モデルのグリーンのセダン2.4です。17インチのホイールにTRDのダウンサスで引き締まってます。半年前の全国オフの時、たかのりさん、僕ともほぼノーマル状態でしたから、変更後の様子はお互いに写真では見合っているものの、実物を見るのが楽しみだったんです。
「J」さんは、オフでは有名すぎますね。TRD仕様のクーペ2.4Zで、しかもパールホワイトというかなり突出したキャバリエです。今回はお二人で大阪からお越しいただきました。あれ?大阪組じゃないの、というところですが、Jさんは、走行に関しては単独走行がお好きなんだとか。長距離の場合、自分のペースで休めるので、僕も単独の方が好きですね。
「イ~☆える」さんからは、電話があり、ちょっと遅れるとのご連絡を頂いてたので、先に店内に入ってますとのことをお伝えしておいたんですが、大阪組の4台はどうしたんでしょうね。
11時を過ぎ、一緒に待っていただく数名を残して、お店に入っていただきました。
ほどなく、「しーな」さんの登場です。
「しーな」さんは2000年モデルのシルバーのクーペ2.4Sで、お連れさまとともに登場です。サイドのウインカーの下に貼りつけられたZ24のロゴが印象的です。
しばし時は流れ、黒いクーペを先頭に、やってきました大阪組の到着です。
黒いクーペ2.4Zは「LD-9」さんです。その後ろが和歌山の「とも」さんの2000年モデル白クーペ2.4Sです。「ひとち」さんもご一緒です。その後ろが今回唯一のマンタグリーン、セダンの2.4Gに乗る「おるか」さんです。テールに輝くマフラーカッター、これって、前回のオートバックスで買った分なんでしょうね。店の中で手にされてましたから…。
最後は「matsukawa」さん、赤のクーペ2.4Zです。何度見ても派手に目立ってます。本日は、同僚のお友達もご一緒です。
時間も押していたので、全員に店の中に入っていただき、お食事会のスタートです。
座敷に、6人がけのテーブルを4つ用意していただき、適当に別れて座ります。落ち着いたかな、という頃、駐車場に白い2000年モデルのクーペが滑り込んできました。テールにはGTウィングが付いてます。そう「イ~☆える」さんの到着です。
これで、本日参加の16台、24名が全員揃いました。東京オフの記録には及びませんでしたが、僕が参加した中では最大となりましたね。幹事としてのやりがいがあると言うものです。
全員がオーダーし終わったところで、幹事として一言挨拶をし、テーブルへと戻ります。
僕のテーブルには、僕らと、ともさん、ひとちさん、赤い1番さん夫妻が座りました。残念ながら、四つのテーブルは、背の高めのしきりで区切られていて、GOLDMANさんや洋一さん、イ~☆えるさんたちと塀越しに背中あわせとなってしまい、会話も出来なかったんですが、そのぶん、テーブルごとにゆっくりと話が出来たんじゃないでしょうか。
赤い1番さんたちと僕が前回の全国オフに参加していたことから、その時の思い出話なんかをしていたんですが、ひょんなことから、赤い1番の助手席さんが、1日目の晩ご飯の時に交わした会話の内容を思い出されたんです。
関東のぶんぶんさん、関西の僕、中国の赤い1番さん・やすいさんという、いろいろな地方からの人が集まるオフ会にふさわしく、各地の地域性、お国柄、というんですかね、そんな話をしてた時のこと、ぶんぶんさんのお連れさん「ぶんぶんパート2」さんが「大阪の各家庭には『たこ焼機』があるってきいたんですけど」と僕に聞かれたんです。
その質問を、赤い1番の助手席さんが思い出されたんですね。僕は確か、その時、「えぇ、ありますよ」って大見得を切ったんですが、その時は大阪人が一人でしたからね。何とでも言えたんです。でも、実際のところ、どうなんでしょうね。
で、周りを見渡してみたら、いるじゃないですか、コテコテの大阪人が。
さっそくリサーチ。まずは、LD-9さん。答えは「ありますよ」。おるかさんも「あります」。matsukawaさんも「あるある」。最後にJさん、「ありますねぇ」。当然僕の家にもありますから、パーフェクトです。
そんなことが自慢になるかどうかは別問題ですが、近隣である岡山の赤い1番さん宅にも、和歌山のともさん宅にもひとちさん宅にも、奈良の彼女の自宅にもないとの返事だったんで、恐るべし「たこ焼き文化」ですね。
オーダーした味噌煮込みうどんを、流れ出る汗をふきながら食べてたんですが、赤い1番さんに四国でオフを、との棚上げになっているテーマを持ち出してみたんです。名付けて「讃岐うどんオフ」。四国にも数名、データベースに登録して頂いている方がいらっしゃるんで、その方たちと、ミニミニオフをやってみたいなと。日延べになっているしまなみオフよりは現実的なような気がするんですが、どうでしょうか。
一息ついたところで、本日のメインイベントである、トヨタ自動車田原工場の見学のため、工場への移動を開始します。
1号線から259号線へ、右左折することなく走れるので、迷うこともなかろうと走り始めたんです。もちろん先頭です。2番手は洋一さんですね。
豊橋の中心部は信号が多く、はぐれることも多かったんですが、すぐに追いつけるはず。…と、たかをくくってたんですが、一向に後続がやってこないんです。最後尾についていただいた赤い1番さんと電話でやりあったりしてたんですが、どうやら、途中で右折したようなんです。右左折ポイントごとに(といっても、2回しか曲がらないんですが)、その直前で隊形を整えて移動しようと思っていたんで、お渡しする資料に地図を付けてなかったんです。これが大失敗でした。
不幸中の幸いと申しましょうか、カーナビを付けられている方が多かったので、それぞれのチームで別々に工場へ向かうことにしました。ちょっと悔やまれるところですね。そんなこんなで1時を過ぎてしまい、工場へ遅れる旨の電話を入れておいたんですが、出来ればまとまって工場入りしたいもんです。
と思っているところに、前方に数台のキャバリエを発見しました。間違いないです。別働隊です。
明海町付近でLD-9さんを先頭としたグループに後続についてもらい、なんとか、隊列を整えて田原湾を横断する三河港大橋を渡ることが出来ました。この橋を渡れば工場ももうすぐです。
別働隊を追い越した時に、金キャバの姿を見落としたのか、GOLDMANさんを確認できなかったんですが、僕を先頭とした後続の部隊に居なかったとも限らないですし、あまり気にもしてなかったんです。そしたら、なんと…
工場の敷地内に入り、誘導されるままに駐車場へ走らせると、金キャバが止まってたんです。カーナビを頼りに一足早く到着されていたようなんですね。
どうも今回は段取り不足で失敗が続きますね。
駐車場で集結したところで、事務館へと歩きます。ホールに入って出迎えていただいたのが、再三お世話になっている田原工場・広報の藤丸さんです。今日は衣替えがあったのか違う理由なのか、黄色のスーツではなく、ブルーのスーツでした。まぁ、どうでもいいですけど。
ホールにある受付の横の電光掲示板には「ようこそ田原工場へ」と「CLUB CAVALIER」の文字が光っておりました。前回同様、粋な計らいです。ありがたいですね。
階段を昇って広い会議室へ案内されました。前回と同じですね。ここで工場見学にあたっての説明や概要をご教授頂けます。
この席でお話していただいたのが、広報の宮下さんです。挨拶の前に「代表の辻村さんは?」との声が聞こえたので返事をすれば、来場の記念グッズを用意していただいたので、お分け願いたいと言うことでした。ただ、探しても16個しかなかったので、喧嘩をせずに分けてください、といってお預かりしたのが、小さなインディ君のマスコットがぶら下がった携帯電話用のストラップです。ちょうど16台ですから、各チームひとつずつですね。欲を言えばキリがないですから、記念品を頂けるだけ、ありがたいことです。工場見学は無料なんですからね。
簡単に田原工場のあらましの説明を受け、それから工場の説明ビデオを見せていただきます。内容は前回と同じですね。最良の職場作りと、環境問題への取り組みなど、企業としての取り組みが一目で判るようになっています。
で、いよいよラインの見学です。
前回はちょうど新型クラウンが発表される直前だったので、クラウンのラインは見せてもらえず、ハイラックスサーフとランドクルーザープラドのラインへと変更になったんですが、今回は新型セルシオの発売開始後で、このセルシオ・クラウンのラインを見せていただけることになりました。
事務館からセルシオ・クラウンを組み立てる第四組立工場までは、マイクロバスで移動です。
入口付近で簡単な説明を受けて、中へと入っていきます。
工場で作動している機械などは、前回のオフの時に見せていただいた第一組立工場とさほど変わりはないんですが、いくつか、面白いポイントはありました。例えば、工場内のほとんどの区間では車両はフロントを頭にして、リアが後ろの状態、つまり、ごく普通に完成車が走るような向きで流れて行くんですが、ボンネット部分の部品取り付け作業をする区間では、車両の向きが90度回転し、横になって流れて行きます。この方が作業者にとっても作業がしやすく、全体として、効率化に結びつくんだそうです。
新型セルシオの組立から、新たに加わった工程として、途中段階での検査工程があるそうです。以前は、全てが組み立て終わり、完成車に近い状態で検査をするため、万一不具合が発見されれば、改めて解体をしなければならなかったわけです。そこで、今回、途中に検査工程をはさむことで、その段階での不具合は、簡単な解体で改善することが出来るようになったと言うことです。これらもすべて、社員の方々が、いかに効率よく仕事が出来るか、ということを日々考えての具現化であり、頭の下がる思いです。
ボディにエンジンを含むシャシーが取り付けられる工程は、完全に自動化されていて、感心することしきり。
さらに凄いなぁ、と思うのが、この全ライン、セルシオ、クラウン、クラウン・マジェスタ、アリストと多車種が入り混じって流れてるんです。前回のサーフ、プラドと比じゃないですね。しかも、それぞれに左ハンドルである海外仕様のレクサスLS430(セルシオ)、GS300(アリスト)なんかが混ざってるんですね。それぞれに、間違いなく、適切なパーツが取り付けられるんですから、恐れ入ります。それにしても、アリストまで同じラインで同時に作られているとは初めて知りました。藤丸さんの話では、アリストのオーナーズクラブも見学に来るそうですから、さぞ楽しかろうと思います。
ノイズの大きな機械は極力廃して、騒音の小さな工場を目指しているという目標どおり、静かです。金属製のチェーンでは擦れる音が大きいのでローラーに変えてみたりとか、騒音の出る検査工程はシェルターの中に収めてしまうとか、いろいろな知恵の結晶ですね。
工場のライン見学が終わり、再びマイクロバスに乗りこんで、今度はヤードの見学となります。その前に、目の前に現れたのが、PDIセンターです。今年の春まで、アメリカから到着したキャバリエの、国内の最終検査と整備をしていた建物です。今は既にキャバリエの姿はなく、替わりにアメリカで製造されたプロナードの検査場として使用されているそうです。
テストコースの横を抜けてやってきたヤードは完成車を国内、海外へ海上輸送するための船積みの場ですが、今回もまた、時間の関係で積込み作業の様子を見ることは出来ませんでした。15人の作業スタッフがチームとなって次から次へと船積みして行くシーンを一目見たかったんですが、残念です。
しばらく工場の敷地内を走り、事務館へと戻ってきました。
さて、と時計を見ると3時に近いんですね。あまりゆっくりしていると関東や岡山からお越しの方々の出発時間のリミットに近づいてしまいますので、とりあえず、と、クルマを並べ替えることにしました。16台を並べたいですからね。
確保して頂いていたスペースに、セダン、クーペと分けて並べます。駐車場のスペースの関係から、最近恒例の「斜め向き」には出来なかったんですが、それでも、16台が並んだ姿は圧巻です。
集合写真を撮ったり、それぞれのクルマの話を聞いたりで、あっという間に時間は過ぎていきました。
赤い1番さんがインディ君のグッズを持ち出してきたことから、たかのりさんもぬいぐるみを出して来たり、それをクーペの上に並べて記念撮影をしたり、妙な集団の妙な光景に、トヨタの関係者もチラチラと様子を伺っていたようです。
さて、4時に近づいてしまいました。そろそろお開きです。
簡単にお別れの挨拶をして、解散となりました。関東組に続いて、GOLDMANさん、赤い1番さん、Jさんと続いて、トヨタ自動車田原工場の駐車場から姿を消して行きました。
そろそろ僕たちも、と、まだ話の終わらない大阪組の方々に挨拶をして駐車場を後にしました。
これで終わりです。久しぶりに、次回の予定がハッキリとしない期間が出来てしまいました。ま、いずれ、東京辺りで声が上がるんでしょうけどね。幹事はその時に呼びかけるとして、とりあえずは、第7回目のオフ会、無事に完了です。
参加していただきました皆さん、ありがとうございました。
文責 Tsucchy
(終わり)