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 ついにその当日がやってきました。関西オフ会の開催日です。2000年7月16日。この日は、僕にとって、生涯忘れることの出来ない一日となることでしょう。そんなに素晴らしいオフ会だったのか、ですかって? まぁ、いろいろとありましたから…。
 集合場所に選んだのは山陽自動車道の三木小野インターから南へ3kmほど下ったところにある、「道の駅 みき」です。正午、午前12時に集合と決めておりました。が、その時刻を既に7分過ぎた12時7分、僕は三木鉄道の高木駅で、1両のレールバスからホームへと降り立ちました。空は天気予報士を裏切る快晴で、セミの鳴き声でも聞こえてきそうなローカル色の濃い風景が広がっていました。その中にあって、異色を放っていたのが、ダリアブルーのクーペです。その前に立つ、色の濃いサングラスをかけたIKOさんともうひとりの男性に挨拶をしたんですが、その男性こそがともにキャバリエのホームページを作って、いい意味で競っていた増木さんだったんです。会いたい会いたいと思っていて、なかなか実現しなかっただけに、今日、こうしてお会いできて光栄です。もっとも、それは本日参加していただいた皆様に言えることですが、最初にお会いしたのが、増木さんだったものですから、ということで。
 IKOさん運転のクーペの助手席に乗せていただいて数分、到着したのが「道の駅みき」です。ホームページ上で、第二駐車場に集合と記していたんですが、案内されたのは第一駐車場。聞けば、最初は第二に集まっていたけれども、照りつける太陽に体力の低下を感じて冷房の効いている本館に近い駐車場に移ってきたとのこと。まぁ、そんなことはどうでもいいんです。
 それよりも、なぜ、主催者たるTsucchyこと私がIKOさんのクーペに乗って会場にやってきたのか、ということが気になっておられることでしょう。
 いいんです。クルマは今、大阪トヨペットで修理を待っている最中ですから。自走できないんです。来れるわけがないじゃないですか(開き直りはダメだよ・事故を起こしたのはキミなんだから・ハイ…)。

 本当ならば、僕が早めにやってきて、来られた順番やお名前、クルマのご紹介をしたいところなんですが、なんせ、到着した時には既に12台のキャバリエがずらっと並んだ状態だったもんですから、お手上げです。
 同乗者を含めて15名の方々に囲まれて、もう、パンク寸前です。何がパンクかと言うと、これだけ多くの方々のお名前と顔とキャバリエのタイプを一度に覚えることなんて、無理だからです。でも、それほど時間を要せずに一致していけたのは、前回のオフの時に感じたのと同様、オフラインミーティングの面白さですね。まったくの他人でありながら、既に他人じゃないんです。これは楽しいですね。経験しないと判らない楽しさです。
 その、囲まれた面々を見渡してみると、15名のうち、知っている(お会いしたことのある)方が4名いらっしゃいました。まずは、赤い1番さんとその奥さん。96年の赤い2.4Zです。前回のオフの時と派手な変化はないですが、フロントガラス上部に大きなCHEVROLETの文字が映えています。
 次にKobaxさん。今年の5月22日にミニミニオフ会と称してファミレスで食事をご一緒させていただきました。Y2Kのシルバー2.4Gです。今回の唯一の飛入り参加で、大変ありがたいことです。
 で、最後にご存知IKOさん。東京からお越しいただきました。愛車はダリアブルーの2.4Z。17インチのホイールが光ってます。今日の深夜12時ごろに東京を出発されて、6時ごろ、この道の駅に到着されたそうです。しかし、この時間でも一番乗りじゃなかったらしいんですね。その一番乗りを果たしていたのがなんと福島県から800kmを14時間かけてご参加頂いたmindharpさんです。ご本人からのメールに寄れば13日に納車されたばかりのようですから、おそらくキャバリエでの初ドライブでしょう。それが片道800kmを超えるロングドライブですから頭が下がります。黒の2.4Gです。
 増木さんはお連れさんのK.A.S.さんとのお越しで、本日参加して頂いている中では、僕が、最も早くから存じ上げている方々じゃないでしょうか。98年の1月にメールを頂いてから、と記憶しています。車は黒の2.4Zです。

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 おるかさんは大阪からのお越しで、緑の2.4Gです。曰く付きのキャバリエらしいんですが、何がおかしいかを知ったのは食事後のことでした。
 たつやさんは愛知県からです。黒の2.4S(Y2K)は、唯一CLUB CAVALIERの愛車紹介で飾って頂いています。
 LD-9さんは黒の2.4Z。大阪からですね。パソコンに触れられたのはごく最近とのことですが、そういう意味で言うとそれに輪をかけていただいたのが同じく大阪からお越しいただいたMatsukawaさんですね。例の様々な改造を施した赤い2.4Zに乗っていらっしゃる方です。
 和歌山からお越しいただいたのはともさんと同乗のひとちさんです。Y2Kの白2.4Sです。
 Jさんは先の関東オフにも大阪代表として参加していただいていた白いTRD2.4Zをお乗りになっている方です。CLUB CAVALIERの愛車紹介に載せていただいた時から関西オフには参加していただこうと企んでいた一人でもあります。
 最後に、埼玉からお越しいただいた洋一さんです。白い2.4G(17インチ)はCLUB CAVALIERでも有名ですが、次回関東オフの幹事としても有名ですよね。
 というわけで、クーペ8台、セダン4台が集まりました。色別に言うと黒が4台、白が3台、赤が2台、シルバー、グリーン、ダリアブルーが各1台です。

 照り付ける太陽は熱く、ちょっと立っているだけでクラクラしてきそうな暑さです。ですから、すぐにでも次の予定地の神戸農業公園・ワイン城へ移動しようという案が出たんですが、ひょっとするとKobaxさん以外にも飛び入りの参加者がいらっしゃるかもしれないということで、予定通り、1時まで待機することに。
 東京オフの21台には及びませんが、12台が並ぶシーンを直接目にするのは初めてで、感動です。IKOさん、Jさんにとっては、物足りなかったかもしれませんが、他の参加者はこの光景に酔いしれていたはずです。
 こう並ぶと、どうしても注目が集まってしまうのが、非ノーマル車、なんですよね、やっぱり。当たり前かもしれませんが…。今回の注目の的はJさんのTRD仕様とMatsukawaさんの赤クーペですかね。Jさんのは、東京オフでも有名でしたが、もともと黒クーペのTRD仕様を、パールホワイトマイカのカラーに全塗したもので、スポイラーもウイングもTRDです。車内を覗けばシートは革張りですし、2DINのオーディオがピッタリと収まっていたりと、外装と共に内装も個性的です。Matsukawaさんの赤クーペは小さなギミックが満載で、バンパーを交換したり、大きなウイングがついてるわけでもないのに、非常に個性的に仕上がってます。
 全体的に見渡してみると、トヨタエンブレム勢が少ないですよね。キャバリエ用、オリジナルを含めてボウタイエンブレムが多いです。赤い1番さんは悩んだ挙げ句、いまだにノーエンブレムを続けていらっしゃいます。

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 全員で集合写真を撮ったり、銘々でしゃべったりで、あっという間に1時に近づいてきて、館内で涼んでいた方々にも集まっていただいてから、各々のキャバリエの前に立っていただいて、写真を撮らせていただきました。
 そのあと、これからの行動を説明した後、IKOさんから、当然のように、
「ワイン城の場所はご存知なんですよね」と聞かれたんです。
 …。カーナビに登録してあるんですけど…。
「ちょっと見てきますね」
 と、道の駅の建物内に。ところが、ここは三木市で、ワイン城が神戸市だからか、地図がないんです。で、何かないかと探していたら、増木さんが近づいてこられて、何かと思えば、お帰りになられるとのことだったんです。もう少し時間があればワイン城までご一緒できたんでしょうが、残念です。増木さんもおっしゃってたんですが、もっとゆっくりと喋りたかったですからね。近いうちに再会することを約束してお別れしました。
 でも、相変わらずワイン城の場所がハッキリしないんですが、まぁ、なんとかなるだろうと、持ち前の楽天ぶりでIKOさんのクーペの助手席に乗せていただいて11台のキャバリエの出発です。
 IKOさんのクーペの後ろにはMatsukawaさんの赤クーペ、その後ろはどなただったでしょうか、一般道に出たところで、関係のない車がまぎれてしまって、やや面白さに欠けたんですが、田井南の交差点を左折した辺りで、ハザードを焚いて一旦停車をして隊列を整えてみました。
 うーん。壮観ですね。走行中でもミラーを見るのが楽しいですしね。そういえば、前回の浜松も今回も、隊列の先頭です。
 この道中、IKOさんとは、前回の東京オフの時の話や、今回、姫路への出張を理由に来ていただいた経緯なんかを、楽しくお話させていただきました。

 ワイン城への最終の交差点を曲ると、ゲートが見えてきます。ここで入園料と駐車料金を支払い、敷地内へと突入です。ここの駐車場は500台収容との情報を得ていたんですが、これだけ天気がいいと、大勢の方がいらっしゃってるんじゃないかと、心配だったんです。ところが、意外にも駐車スペースはかなり空いており、11台を横並びに止めることが出来ました。
 駐車場からセンターへと向かって歩き、到着したのがバーベキューコーナーです。材料を購入し、特設のバーベキュー場で、お食事となります。ここは、完全な建物ではなく、テント状の屋根がついたオープンスペースで、炎天下で食べるのではないので助かります。
 14人分の神戸牛とシーフード、お茶を配布し終わった時点で、幹事である僕が乾杯の音頭をとらせていただきました。ワイン城でお食事なのに、お茶で乾杯とは、さすがはキャバリエのオフ会だなぁ、と思いますが、飲酒運転で一斉検挙、なんてことになったらCLUB CAVALIERもおしまいですからね。もっとも、男性の中では僕が唯一、アルコールOKだったんですが、さすがに、一人で出来上がっちゃうのも恥ずかしいものがあるんで、お茶で我慢しておきました。
 農業公園の景色を眺めながら食べる牛肉はさすがに美味しくいただけました。
 僕が座ったテーブルは向かいに赤い1番さん、隣に奥さん、反対側にmindharpさんが座られており、赤い1番さんとは、次回のオフの構想なんかをお話しました。
 楽しい宴も、というか、美味しいお肉もあっという間に底を尽き、皆さん一段落という状態になりました。ここのバーベキュー場はセルフサービスで、後片付けまでが、お客さんのお仕事となります。

 スチロール製の皿や空缶を捨てて、みなさんが一息ついたところで、全員が知りたがっていた「僕が電車で来た理由」を語ってみました。
 …。
 まぁ、そういうことです。あまりにショックなんで、落ち込むことすら出来なかったのかもしれないんですが、みなさんも、事故には十分お気を付けください。

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 駐車場に引き返し、入場してきた順で止められていたのを、場所を移動させて、クーペ、セダンの順に、さらにカラーもそろえて、粋に斜めに止めてみました。これは壮観です。真っ直ぐに駐車区画に沿って止めるのとは、雰囲気も全く違います。
 この状態でも、写真を撮ったり、銘々のキャバリエを覗き込んだり。集合写真も撮りました。皆さんそれぞれに輪になって話がすすんでいたことと思います。時刻も4時近くになり、ここで、一応の解散を迎えることとなりました。なんせ、福島へは、ここから800kmですからね。
 最後に締めくくりの言葉を申し上げて、解散です。とはいえ、みなさん、すぐにバラバラになるのではなく、お話は続いてます。
 次に帰られたのが、埼玉の洋一さんです。次に遠いのは愛知県のたつやさんでしょうか。
 その他の方々は隣接県(岡山・大阪・和歌山…ちょっと拡大解釈ですが)ですから、5時近くまでいらっしゃいました。

 次回のオフ会の話や、それぞれのキャバリエを改めて眺めてみてのコメントや、その他、いろいろな話が飛び交ってました。ライトの色が違う、とか、エアコンがおかしい、とか。キャバリエだから許される、というか、「まぁ、仕方ないか」と許されてしまう小さな問題点は、多かれ少なかれお持ちのようですね。

 にしても、楽しかったです。今回は新たに12名の新しい方々とお会いできましたし、お話が出来ました。全員の方とゆっくりお話するだけの時間はなかったですが、皆さんそれぞれに、何らかの収穫があったことと思います。
 次回は、関東オフでしょうか、それとも田原工場見学オフでしょうか。関東の方は、本日参加いただいた洋一さんをはじめ3名で幹事をやっていただくそうですし、10月の田原工場は、僕を中心に話がすすんでいくことかと思います。
 幹事にさせられそうだから参加を辞めとこう、なんてくだらない発想は捨てて、皆さん楽しみましょう。オフ会は楽しいですよ。
 それでは、次回、みなさんとお会いできることを楽しみにしております。

 あっ、そんなことを言っちゃぁ、関東オフに参加させられるなぁ…。

(終わり)