3月19日(日)から20日(月)にかけて、念願の「第1回 CLUB CAVALIER Off Meeting(オフ会)」を実施いたしました。その模様を、レポートいたします。

 東名高速道路の三ヶ日インターを下りてすぐの所にある「JAみっかび特産品センター」の駐車場が集合場所。ちょっと天候が怪しいですが、あいにくの楽天家で、雨天の場合のことなんて、全く考えてなかったんです。まぁ、何とかなるでしょう、ってくらいで。
 とはいえ、主催者の身ですから、時間ギリギリに到着するのもマズいので、45分くらい前には到着しようかな、と考えてたんです。ギリギリに入るほど神経が図太くはないもので…。皆さんを出迎える立場でいたいですからね。
 集合場所までは、浜名湖レークサイドウェイを走って時間を稼ごうかとも思ったんですが、そちらへ向かうための右折待ちのクルマの列が長く、ならば、と一般道を走ることにしました。まぁ、結果としては、時間的には惨敗だったんですけどね。それが判ったのはすぐ後のことです。
 都筑の交差点を左折すると、妙にドキドキしてきましたね。不思議な感覚です。練習を積み重ねてきて発表会(大会)の当日を迎えたような気分みたいなもんです。上手く行くという保証はないけど、これだけやったんだから、上手く行くはずだ、というような。
 もちろん、それ以上に、「どんな人が来るんだろう」というのが、一番だったんですけどね。掲示板やメールでは交わしていても、実際に顔を見るのは初めてですし、声を聞くのも初めてですから。これは、参加者全員に言えることなんですけどね。まぁ、これがオフ会の醍醐味、ですから、一番の楽しみでもあります。
 で、三ヶ日インターの料金所を目前にして、JAの建物を右折。すぐ横にある駐車場に見たものは…。

 いました、いました。すでに3台のキャバリエがとまってるじゃないですか(つまり遅刻)。
 3台のキャバリエが並んでいるのに、若干斜め向きにして止めたんですが、これは一刻も早く降りたいという現われです。
 3台のキャバリエの横には、計6名の方がいらっしゃいました。ちょっと、紹介させていただきます。

 3台の到着順の記憶がやや曖昧なんで、東から順に。
 東京から来ていただいたIKOさんとお連れさん。ダリヤブルーメタリックの2.4Zです。
 京都からのオカイチさんとお友達。ベースがブライトホワイトの2.4Gです。
 そして、岡山からお越しの赤い一番さんと奥さん。ブライトレッドの2.4Zです。
 で、並んだのが、私、大阪から来たブライトホワイトの2.4。

 ところで、なぜ、早く来て出迎えたかったのかというと、実は、あんまり記憶力が良くないからなんですね。特に人の顔と名前を一致させるのが。
 で、一度に6名ものお顔を拝見してしまったものだから、ちょっとパンクしそう…、と思ったんですが、不思議なことに、一度軽く自己紹介をしていただくと、見事に名前(ハンドルネーム)と、顔、さらに乗ってきたキャバリエが一致したんです。
 さすがは、いわゆる普通の「初対面」とは異なるところですよね。名前も車種も、すでに頭の中にインプットされてますから、後は、顔だけです。
 初めてお会いしたのに、いきなり共通の話題で話を、しかも奥の深い話を始められるというのは、さすがはオフ会です。

 ひとまず、4台のキャバリエを整列させ、それから、皆さんのクルマをなめまわすように見つめてみました。なかでも、ひときわ目をひくのが、オカイチさんの「こだわりキャバリエ」。
 目に付くものだけでも、バンパーの取り替え、フォグランプの追加、白いファントムヘッドライトカバー、17インチのホイール、車高のダウン、リアウイング、2本出しのマフラー、トランク部分に突き出たアンテナ。さらには赤いテールライト。
 京都、いや、関西、いえいえ全国で見ても、ここまで手を加えたキャバリエは少ないですよね。昨年の末に大阪の高槻ですれ違ったかも、という話には、そうだったかなぁ、との返事だったんですが、関西に2台と無いはずですから、多分間違いはないと思ってます。

 オカイチさんとは直接メールをやり取りしたり、掲示板での掲載が見られなかったので、「こんな方だろうという想像」が、正直なところ無かったんですが、IKOさん、赤い一番さんは、かなりちがってました。どう違ってたのかは、言いませんけどね。っていうか、言えないかも。

 赤い一番さんの話では、浜名湖レークサイドウェイに入るために右折待ちをしていたら、一般道を直進する白キャバ、しかもリアにボウタイエンブレムを付けた白キャバが通り過ぎていったとのこと。全然気づかなかったです。右折待ちのクルマの中に赤い一番さんがいらっしゃったなんて。

 そうこうしているうちに、インターの方から、白いセダンが。
 ルーフにはキャリアがついてます。この方は、愛知からお越しのNobuさん。ブライトホワイトの2.4Gです。ご本人曰くは、何にも手を加えていないキャバリエだから面白味に欠ける、とのことですが、CLUB CAVALIERの技術担当として、活躍していただいていて、ぜひともお礼を言いたかったので、参加していただいたのは、ありがたいことです。データベースの年齢の括りに不満があるとの言葉通り、お若くて(いや、40台前半なんて、若いんですよ。相対的に年齢が上に見えてしまうだけで)、Nobuさんは、結構、僕の想像通りの技術者タイプの方でした。

 次にやって来たのが、緑のセダン。ただし、フロントバンパーはクーペ用、というぶんぶんさんとそのお連れさん(先日、ぶんぶんパート2の名前で掲示板に書き込みがありました)です。神奈川からの到着です。
 自己紹介をするものの、特徴のあるクルマだけに、もう、すでに誰かは判っている、という状態です。ぶんぶんさんの話では、スカイラインのオフ会もあったのか、数台が連ねて走っているのを見たのだとか。実は本日、明日と、結構いろいろなところで同型車種が連ねて走っているのを目撃してますので、オフ会日和なんでしょうね。この連休は。

 程なく、インターの方を見ていた数名から、おぉ、という声が。見れば、ウワサの901Z。
 神奈川から来ていただいた、、、えーと、ハンドルネームは、901Zさんでよかったですかね。データベースでは、rideさんとして登録してあるはずです。そして、同乗者が東京のかづよさん。901Zはブライトホワイトの2.4Gベースの神奈川トヨタオリジナルモデルで、いいスタイルをしてます。フロントバンパーが奇しくも、なのか、当然なのか、オカイチさんと同じスタイルなんで、あれれ、と思っちゃいました。
 本日のセダンの参加者は、これで全組そろいました。でも、5台のうち、4台までもがブライトホワイトだというのは、驚きですね。日本人は白好きだから、とはNobuさんの弁ですが、キャバリエ=派手好きのイメージがあるだけに(すいません。自爆ですね)、白が8割というのは、やっぱり妙です。

 さて、あと一組。埼玉県からお越しいただく甲斐 隆一郎さん(以降甲斐さん)です。一番最初に緊急連絡先を教えて欲しいとのメッセージを頂いた方だけに、12名が一同に、「遅刻するの…?」という表情に。いや、聞いてきたからといって遅刻するとは限らないですから…、という思いをよそに、12時直前、携帯に電話が。
 妙に言葉遣いがご丁寧な方で、もう、いくらでも遅刻してください、という感じになってしまったんですが、正直なところ、こういう不測の事態を予測して昼食の予約を入れてあったんで、何にも問題はありませんでした。到着予想時刻も、その範囲内でしたからね。

 その間、みんなで雑談を。でも、いきなり濃い話ですもんね。初対面のはずなのに。
 オカイチさんのキャバリエに付けられた、USテールの配線技法を聞いたり、個人輸入の苦労話を聞いたり。皆さんいきなり溶け込んでいただいたんで、絶対に面白いオフ会になる、とこの時改めて予感しました。

 予定時刻になって、本日最後の参加メンバー、甲斐さん運転のブライトレッドの2.4Zが到着。軽く挨拶を交わして、昼食場所への移動開始です。
 これで、セダン5台、クーペ3台がすべてそろいました。
 で、いよいよ、おそらく公道では本邦初公開になろうかと思う、キャバリエ8台部隊の発進です。

 僕の2.4を先頭に、2台目がぶんぶんさん、3台目が901Zさん、だったでしょうか。すいません、3台目以降のハッキリとした記憶が無いんです。ただ、しんがりはIKOさんがつとめていただきました。
 今まで、仲間内で移動するにしても、8台の先頭に立ったことはなく、かなりの緊張です。タイミングがつかめないんですよね、出発の。
 三ヶ日インターから都筑の交差点を直進し、浜名湖レークサイドウェイへ。もともとこの道路の通行量は多いとは言えず、そのおかげで、間に他の車を挟むこと無く、8台が並びました。壮観です。何度、このシーンを写真に収めようと思ったことか。というよりも、このシーンそのものが「憧れ」だったんですけどね。念願の走行会です。

 レークサイドウェイの名の通り、湖のほとりを走り、料金所を通過し、最後に浜名湖と猪鼻湖を結ぶ橋をわたって、一般道へと入ります。途端にすれ違う車の数も増えますが、対向車のドライバーの表情に特に変わった点も見られず、ちょっと残念です。後ろのIKOさんあたりは、驚くドライバーの顔を見られたんじゃないかと思います。

 数分で、「和処 美津濃」さんへ。うなぎのお店で、駐車場の予約は入れてなかったのに、7台が並ぶスペースが確保されてました。これまた壮観です。
 お店に入って、座敷のテーブルに銘々が座ります。僕は、上座(だったのかな)で結果として一番隅になってしまい、反対側のオカイチさんや901Zさんあたりと、直接喋ることが出来なかったんですが、その分、同じテーブルのNobuさんや赤い一番さん夫妻といろいろな話を交わしました。
 料理が運ばれてくるまでの間、テーブルの上では、誰が持ってきたものか、CHEVROLET CAVALIERの99年モデルのカタログが回覧されたり、ホームページからプリントアウトされたものが回ってきたりと、妙な集団と化してました。

 赤い一番さんは昨日岡山を出発し、知多半島や渥美半島をドライブされていたようです。今月の初めに結婚されたばかりで、これが新婚旅行?との冷やかしに、YESと答えて頂いたのは嬉しかったですね。
 僕の方もホームページ作成の苦悩なんかを喋ったりして、結構和んできたものの、料理が運ばれてくるのに結構時間がかかって、やや焦りの色も。だって、みんなの顔が「腹減った」って訴えてみえたんですもん。

 その分、運ばれてきたうなぎ料理は殊のほか美味しかったです。僕が頼んだのは、「いのはな」という定食。うな重に肝吸いと茶碗蒸、デザートがセットになったもので、2,500円なり。普段なかなか出来ない贅沢です。

 食べ終わって、一息ついてから、中田島砂丘に向かって移動開始。
 今度は、約1時間の移動で、しかも、通行量の多い交差点を何度か右左折しますから、一団が崩れないかと不安になったんですが、なんとか無事に、隊列を崩さずに到着できました。
 途中でロードスターの走行会とすれ違ったんですが、向こう側には気づいてもらえたでしょうか。

 ともあれ、浜松まつり会館横の中田島砂丘駐車場に到着したんですが、あいにく、8台が横に並ぶだけのスペースが無いんです。多くて5台分のスペースなんですね。
 仕方がないので5台を止めて、向かい側に3台を。
 全員が車から降りてきて、おそらく僕のコメントを待っていただいたんだと思います。何らかのイベントがあると思って。
 が、予想を裏切って、何にも考えてないんですね。品評会と銘打ってはいますが、皆さんそれぞれに銘々のキャバリエを覗き込んでください、っていうくらいの感じなんです。採点してランキング、なんてしても、突出してるのは、オカイチさんのと901Zさんのですから、結果は目に見えてますし、僕はあんまり批評をするのが好きじゃないですから。各々、いいところを盗む(って、実際に物を取っちゃだめですよ)感じで、楽しい時間を過ごしていただけたらいいなぁ、と思ってます。

 そんなことをうちあけていると、Nobuさんが何やら怪しいものを取り出してきて、歩道に広げてくれました。フジミのプラモデル。キャバリエのプラモです。掲示板を通じて売買の約束を交わされていた方もいて、一同から、感嘆の声が。実際にNobuさんが組み立てていただいた赤キャバのモデルを取り出した時にも、また歓声が。でも、クーペしかないんですよね。これ。
 セダンがあったら速攻で買い、だったんですけどね。

 ここで、ちょっとクルマの移動。横並びで6台目のスペースが空いたんで、そこに僕の2.4と、赤い一番さんの2.4Zを並べたんです。実は、Nobuさんのご好意で、プラグをお分け頂いたんで、その取付をしていただいたんです。ボンネットを開けてエンジンのカバーをはずしたり、中からプラグを取り出したり。だいたい、ボンネットを開けること自体、ほとんどしないもんですから(って、運行前点検はしなくちゃいけないんですよね。ホントは。特に高速走行する前は必須だったような)、汚いままだったんです。開けることを分かっていながら掃除してこなかったんで、ちょっとバツが悪かったです。歯磨きをしないで歯医者に行っちゃったような感じですね。お恥ずかしいことで。

 なんだか、一行程が終わる毎に、「せんせ、次はどうするんですか」と、学生に戻ったような感じで、楽しく作業を終えていただきました。最後にNobuさんの指示で、駐車場の場内を軽く1周。
 正直なところ、これだけでは何がどう変わったのか、さっぱり分からなかったんですが、まぁ、たった数百メートル走っただけで分かるような劇的な変化をするパーツでもなさそうですから、モニター結果は明日以降の走行から述べるようにします。

 銘々が自分以外の7台のキャバリエの写真を撮ったり、中を覗き込んだりしていると、ついに、長い間居座っていた隣のクルマが移動したんです。そこですぐに、離れていた2台が隣に移動。ようやく、念願の8台横並びシーンが完成しました。ブライトホワイトを寄せて並べたり、ノーズの位置を並べてみたり。うーん。見事。これだけのキャバリエが並んだシーンを見たのは、さすがに初めてです。感動とともに、笑みがこぼれます。いや、これは参加した誰もが感じたはずです。
 駐車場でバチバチ写真を撮りまくっているこの団体を、他の人はどう思って見ていたんでしょうね。今思えば不思議な光景だったはずですが、その時は、そんな事、微塵も感じなかったですから。

 皆さんのキャバリエを見ていて、さすがに、キャバリエを愛してるんだなぁ、というのがよく判りました。誰一人として、「完全な」ノーマルはいないんですから。エンブレムを替えたり(初級ですね)、ホイールを替えたり、エアロパーツを付けたり。それぞれの個性が光ってます。
 赤い一番さんがボソっと、「これだけ見ていたら、手を加えないといけないみたいだな」と。確かにそれは思いましたね。でも、オフ会参加の条件ではないですよ。手を加えにくいはずのキャバリエに手を加えている人の方が多い、なんて、普通じゃないですから。まぁ、「ちょっと見てよ」的な性格の人がオフ会に集まりやすい、というのは定説っぽいですけどね。
 僕も、次回のオフ会までには、何かをやりたいなぁ、と思いましたから。まずは、ホイールを205/16あたりに替えたいんですよね。でも、財源が…。結局いつもこれで、ストップしちゃうんですよね。

 オカイチさんの仕様に興味があって覗き込んでたんですが、やっぱりこのこだわりはすごいです。列挙しようと思ったんですが、絶対に書き漏れがあるはずなんで、止めておきます。ご本人曰くは、「あれをやったら、これもやろう」と、次から次へと手を加えて、こうなったんだとか。年齢が年齢なんで派手なことはせず、「せめてホイールくらい替えてやろう」というところから、始められたんだとか。いや、もう申し上げることはございません。
 でも、気になっていたUSテールを眺めていたら、オカイチさんのお友達が詳しく解説をしていただけました。トランク側(内側)は日本仕様と同じで、上が反射板、下がバックライトです。で、問題の外側。トヨタは内と外との2灯式ですが、USは1灯なんですね。試しにライトを点けていただきました。
 まずはスモール。ライトが淡く点灯します。次にブレーキ。ライトが明るく点灯します。最後にレフトターン。点滅します。もちろん赤色。ですから、このままでは車検は通らないですね。まぁ、現在の警察では、走行中の車に対して違法性を唱えることは滅多に無いようですが。
 トヨタキャバリエは、ライトの直前まで、2灯用のパワーが来ているので、そのままつなげられないそうです。で、インパネ部分から配線をやり替えたということですから、簡単にマネが出来るような芸当じゃないですね。恐れ入りました。

 ちょっとしたこだわりは皆さんお持ちのようで、例えばぶんぶんさんはセダンなのに、クーペのフロントバンパーですよね。前から見たら2.4Gだとは気づかないです。砂丘まで僕の直後を走られていたんですが、クーペに追走されている気分でしたから。
 しかも、こだわりはこれだけじゃないんです。バンパーに仕掛けられたターンシグナル。これって、スモールにすると点灯しますよね。ぶんぶんさんは、これを嫌ってスモール側の配線をカットされているらしいです。ですから、純粋にターンシグナルとしてのみ機能するんです。
 他にもステアリングが変わっていたり、シフトノブがアルミだったり、面白いのがいっぱい。

 赤い一番さんも、TRDでダウンさせていたり(ご本人曰くは落ちただけで、乗り心地は悪くなったとか)、ドアミラーのカラーをボディと同色に塗っていたり。なによりも、ナンバーが1番、ってのが一番のこだわりかもしれませんが。
 IKOさんも、素に近い、といいながらもエンブレムはボウタイですし、一番手を加えていない、とおっしゃるNobuさんも、ルーフにキャリアがついていたり。甲斐さんのクーペはノーマルに近かったでしょうか。
 その点、僕のこだわりは安上がりですからね。自作のシフトホールカバーと、エンブレム類くらいです。トヨタでは向かって右側についている「CAVALIER」のロゴを、一旦剥がして、左側に付け替えた、というのも、こだわりと言えるでしょうか。

 皆さんのお話を聞いていると時間が経つのもあっという間で、気がつけばもう、5時に近かったんです。最後に全員で8台のキャバリエをバックに集合写真を撮っていただきました。

ここで、1日のみ参加組の方とのお別れです。お昼からわずか5時間ほどでしたけど、楽しく過ごしていただけたことかと思います。ここで帰られるのはIKOさん組、オカイチさん組、甲斐さん、Nobuさんと901Zさん、かづよさん組です。つまり、ほとんど帰っちゃうんですね。901Zさん、かづよさんは、夕食までお付き合いいただく予定だったんですが、言葉の弾みで、追い返しちゃうような格好になってしまい、申し訳なく思っています。
 今度、関東OFFでも、開催したら、また参加してくださいね。
 オカイチさんには、関西OFFを開いたら、ぜひ参加していただきます。ほぼ確約状態です。まぁ、いつするかは決めてないんですけどね。実は、関西OFFへのこだわりは、例の全塗したという白クーペのJさんが、こんどのOFFには参加していただける(かも)との話から持ち出したもので、関西のパワーを見せ付けようという狙いでもあるんです。
 関西だけに限らず、西日本をもっと盛り上げよう、というのは僕と赤い一番さんの共通の願いでもありますし、いろいろな希望は膨らんできています。

 最後に駐車場を出た901Zさんのキャバリエを見送った頃、ポツリポツリと雨が落ちてきたんです。
 まぁ、なんとタイミングのいいことで。品評会の間は、一切降らなかったですからね。

 ということで、宿泊組の僕と赤い一番さん組、ぶんぶんさん組が、この順番で、中田島砂丘を後にし、愛知県は田原町へと向かいました。

 田原町のホテルに到着するまでにレストランがあればそこに入ろう、ということで走らせたんですが、僕自身、まだ空腹じゃなかったためかなかなかレストラン検索モードになれず、いくつか通り過ぎたかと思うんですが、国道1号線から白須賀の交差点を42号線へと入れば、さすがに、「もうファミレスなんて無縁だろう」というような風景に変わってしまったんです。
 そしたら、携帯電話が鳴ったんです。
 「赤い一番です」と名乗っていただいたのには、思わず笑っちゃいそうになったんですが、宿泊先のホテルにもレストランがあるし、近くにも飲食店が結構あると、情報を仕入れていただいたようなんです。ですから、ホテルに直行しようと。
 内心、ホテルの近くにレストランとかが無かったら、どうしよう。と不安だったんで、とてもありがたい電話でした。そうと決れば、と先を急ぎます。

 結局、1時間ほどかかったでしょうか。キャバリエ3台がホテル近くに到着し、駐車場を探していたんです。僕一人、まちがって隣のパチンコ店の駐車場に止めちゃったもんですから、歩いてホテルに戻ってみると、ぶんぶんさんと赤い一番さんが、1台のクルマを指差して、「これって…」と。
 うわ。白キャバ。しかも島根ナンバー。

 思わず「あれ? えっ?」って声を出しちゃいました。だって、島根から来ていただく「やすいあつし」さん(以下やすいさん)は、メールで「20日の朝に、田原シティホテルへ伺います」とメッセージを頂戴していたはず。
 で、その白キャバの近くに立っていた男性こそがやすいさんだったんです。聞けば、今日の昼ごろに島根県を出て、そのまま米子自動車道、中国道、名神、東名と走ってきていただいたらしいんです。しかも免許取りたて(日本の、という意味で)だし、高速道路は(これも、日本のという意味で)初めてだしで、何とか追いつけた、ということだったんです。
 これなら、朝早くに出れば昼に三ヶ日から参加できたかも、と残念がっておられたんですが、無理をして事故を起こしていては、僕も辛いですから、これで良かったんじゃないかと思います。なんたって、最初で最後のオフ会ならともかく、第1回目ですから。

 夕食を一緒にとる約束をして、とりあえずチェックイン。部屋に荷物を放り込んで、ロビーで集合しました。そうそう、チェックインをする前に、オカイチさんから「東名は大渋滞です」という、お電話を頂きました。明日に仕事さえ入っていなければ宿泊したかったというありがたいお言葉を聞けただけで嬉しかったです。今度のオフ会はもっと女性(同伴の方じゃなくて)を増やしたいですね、という共通の願いを実現させる約束をして(いえいえ、オフ会を実行する、という約束だけですけどね、ホントは)電話を切りました。

 夕食は近くのレストランで、ということにしたんですが、何も6人が4台で移動することもなかろう、と2台で分乗することにしたんです。僕が赤い一番さんのクーペに、そしてやすいさんがぶんぶんさんのセダンに乗って出発です。

 僕がキャバリエクーペに乗るのは、実に3年半ぶりのことで、購入前の試乗車に乗ったのが最後なんです。もちろん運転席でしたけどね。マンタグリーンの2.4Zでした。この乗り心地(というか加速感)で「絶対に買おう」と思ったもんです。
 そんな思い出話はどうでもいいんですが、久しぶりのクーペ。やっぱりドアが大きいですね。赤い一番さんは、わずかな隙間で乗り降りできるセダンを羨ましがっていましたけど、僕はずーっと、セダンに乗りつづけていたので、クーペにそんな不満点があるなんて、気づかなかったです。

 探していたレストランは、結局見つからず、大通り沿いにあるガストへと入りました。
 ここでも並んで駐車。実はライトを点けたぶんぶんさんのセダンを見るのはこの時が初めてだったんですが、この時に例の「2灯のみの点灯」を知ったんです。一番興味を持たれていたのが赤い一番さんだったんですけどね。ぶんぶんさんの、「ワイヤーをカットするだけ」という言葉に、興味津々だったようです。

 ガスト三河田原店は、空席待ちが出来るほど混雑していて、しばらく待ってたんですが、その時に初めてやすいさんとゆっくり喋ることが出来ました。島根県ではキャバリエとすれ違うことが少ないとか、実は買ってまだ間がないということとか。
 その後に、キャバリエのCMについてどう思うかという話題をみんなに振ってみたんですが、赤い一番さんの奥さん曰く、キャバリエの名前を知らなくても、「所さんのCMのクルマ」といえば解ってくれる人が多いんだとか。確かに所さんのイメージは強いですね。知名度は確実に上がりました。
 その反面、僕はどうも、所さんが出てきて「安っぽくなっちゃったんじゃないか」と思ってるんですけどね。例の「らくちんキャバリエ」です。低金利ローンもそうですし、なんたって、プライスダウンはひどいですよ。赤い一番さんが96年のクーペを購入された時、トヨタもかなり強気で、値引きは一切ナシ、という態度だったらしいです。僕が買った96年の夏には、早くも値崩れが起こってきてましたんで、購入価格を言うのを止めておきました。これを知ったら、赤い一番さん、怒りそうですし。

 話題を引きずったまま、テーブルへと案内されたんですが、96年当時の(所さん以前の)CMを記憶していたのは、僕と赤い一番さんだけで、お互いに「あの頃は良かったなぁ」と懐古したり。
 確か、アメリカ国歌をBGMに、ライトアップされた赤クーペと緑セダンが映し出されるCMがあったはず。他にも、アメリカの大地を駆け抜けるシーンがあったり、カメラの頭上を通りすぎるシーンがあったパターンもありましたよね。
 あの頃は、高級感がありました。キャバリエにも。
「そのイメージにあこがれて買ったんだけどなぁ」とは、僕のコメント。
 買ったとたんに97年モデルから、安っぽーいCMが始まっちゃったんで、正直なところ「なんじゃこれ」と思ったもんです。

 ところで、6人掛けテーブルの真ん中で、僕の前に座ったやすいさんは、実は面白い経歴をお持ちで、アメリカで生活をされていたんです。その時に乗っていた車がCHEVROLET CAVALIERで、その良さに、日本へ帰ってきてもキャバリエを購入されたという、珍しい方なんですね。ですから、アメリカにいらっしゃった当時、CAVALIERがどんなCMをしていたかを聞いていたんですが、(掲示板経由でご覧になった方も多いとは思いますが)、特に力を込めて作ったようではなさそうです。CAVALIERは、日本でいうカローラみたいな感じで、CMに力を入れなくても「勝手に売れる」商品らしいんですね。なんたって、アメリカで第3位の売れ筋車種らしいですから。うーん、トヨタキャバリエはどうしちゃったんでしょう。やすいさんにきいたところでは、アメリカで購入する価格も、日本とさほど変わらないらしいですし。
 相対的に体格の大きなアメリカ人が好んで買っているファミリーカーだから、サイズが小さいとは思えないんですけどね。このサイズに2.4L。しかもこの価格。売れないはずはないと思うんですが。

 メニューがテーブルに並び始めた頃、キャバリエネタから、地域性の違いについての話なんかに移ってきました。これがまた楽しかったんです。
 日本全国から集まっていただいたオフ会だからこそ、の楽しみではあるんですが、関東を代表してのぶんぶんさんチームと、関西の僕、西日本の赤い一番さんとやすいさん。それぞれに、文化の違い、言葉の違いがあって、結構笑いの渦が巻き起こってました。
 ぶんぶんパート2さんが、「大阪の各家庭には『たこ焼機』があるってきいたんですけど」という問いに、自信を持って「えぇ、ありますよ」と答えるなど、かなりコテコテの関西人イメージを植え付けちゃいました。
 「バカ」って言われるのと「アホ」って言われるのとでは、どちらが嫌か、なんていうそれこそ馬鹿馬鹿しくアホらしい会話があったり、楽しく時間が過ぎていきました。

 キャバリエの話に戻ったところで、ぶんぶんさんがひとつの提案、というか議題を持ち出してこられたんですが、
「CLUB CAVALIERを知っているのは、キャバリエに興味があり、かつ、インターネットを使える人だけじゃないですか」と。
 うん。確かにそうです。ただでさえ少ないキャバリエオーナーの全員がインターネットを使えるとは思わないですから、キャバリエに興味があるのに、このCLUB CAVALIERの楽しさを知らない人が沢山いるのも事実ですよね。それこそ、バリバリに武装したキャバリエに乗っている人がいるかもしれないですし、オカイチさん以上に派手なキャバリエが走ってるかもしれません。そんな人をどう取り込んでいくか。それが難しいところなんです。
 キャバリエを見つけるたびにチラシを配布しよう、という案とか、トヨタに働きかけて、直接リンクを張ってもらうとか。所さんに一役買ってもらうという大胆な案もありましたけど。
 ともかく、もっともっと仲間を増やしたい、というのは、共通の願いです。

 そんな感じで話を締めくくって(違ったっけ?)席を立ちました。
 帰りも同じクルマに同乗させていただいて、ホテルまで戻りました。雨も止んでますし、明日が楽しみですよね。明日はトヨタ田原工場の見学と蔵王山での第2回品評会。新たに1組2名も加わります。

 明日の朝8時30分にホテルのロビーに集合することを約束して、解散しました。

 その後、赤い一番さん組はコンビニへ、やすいさんは駐車場でクルマの移動を、ぶんぶんさん組は出稼ぎへ行かれたようです。僕は、部屋へと直行です。

オフ会2日目へ