2001年11月10日土曜日。午後2時をほんの少し回った昼下がり、1台の白いセダンが松本空港の駐車場に滑り込みました。そう、今回のオフの幹事である僕のキャバリエです。集合時刻を2時30分から3時30分と幅を持たせていたものを「2時ちょうど」と変更した本人がちょこっと遅刻ですからドキドキしながらの集合場所入りです。
約330台入る駐車場のどのあたりにみんなが停まっているのかわからないなぁ、と思った瞬間に携帯電話から着信音。今回の参加者、sakiさんです。いきなり「リーダー、そこを右です」と。どこから監視されているのか気になりながらも駐車場北端あたりに色とりどりのキャバリエの姿を見つけることが出来ました。が、sakiさん曰く、みなさん空港のロビーで待機されているとのこと。近くの空いているスペースにマイキャバを停め、ロビーへと向かいます。
ロビーは駐車場に面して大きなガラスとなっていて中から誰かが手を振ってくれているようなんですが、外からは見事にスモークなんですね。ほとんど見えませんでした。が、その分、中に入って驚きです。ロビーからは駐車場がバッチリ見えます。これならsakiさんが誘導をしてくれたのも頷けますね。
僕たち二人の到着をロビーで待ってくれていたのが6名。到着順が判らないので順不同ですが紹介させていただきます。まずはTRDのサイドステップを装着したダリアブルーの2.4Zに乗る東京のIKOさん。ブライトホワイトの2.4Gなのにクーペバンパーの洋一さんは埼玉からです。関西組は今回唯一のカラーとなったブラック2.4ZのLD-9さん、ド派手イエローキャバ2.4Zに乗るJさん、関西では珍しいダリアブルー2.4Gに乗るあきぴーさん、そしてcavalier2のネームが付いたForester STiIIのsakiさんです。あとの皆さんは空港内のレストランでお食事中とのこと。
で、さっそくご挨拶。この6名、僕はよく知るメンバーですが、彼女にとってはLD-9さん、あきぴーさん、sakiさんが初めてですね。LD-9さんは会うのを楽しみにして頂いていたようで、会うためにダイエットをしたのに結果は同じ、と周りに笑いを誘うあたりは、いきなり関西風のノリとなってますね。
8名で騒がしいところに5名がお食事から帰って来られました。僕がはじめてお会いするブライトレッドの2.4Zに乗る群馬のnastyさん、先日も滋賀県のオフに来ていただいたマンタグリーン2.4ZのJohnnyさん。クーペバンパーのブライトホワイト2.4Gに乗るDishさんは、奥さんと一緒に参加していただきました。そして遥々宮城県から来て頂いたのは横浜ナンバーのクロイソネイブルー2.4Z、Qさんです。Qさんもお会いするのは初めてですね。
これで13名となりました。しーなさんとakiracchiさんは夕食後の到着と判っているので残るはお二人。イ~☆えるさんとmatsukawaさんですね。イ~☆えるさんは20分程度遅刻するかも、という連絡があったようですが、matsukawaさんは謎です。昨晩の夜8時にLD-9さんに「そろそろ出発する」という電話があって、LD-9さんも11時過ぎに出発したそうなんですね。3時間程度の遅れをどこで取り返せるのか、と名阪国道、名四国道、19号と塩尻に向かって走っていた今朝の6時、追いつけそうかどうかの電話を入れたらmatsukawaさんは遥か後方。なんとまだ三重県の伊賀上野だったんだとか。「すまんすまん、寝てもた」の一言で周りが納得してしまうのはmatsukawaさんのキャラクターなんでしょうが、今現在は…というと塩尻付近を走行中とのこと。もうちょっとですね。
イ~☆えるさんのキャバリエが駐車場の周回道路に見えてきました。こちら側でみんなの駐車場所を誘導するために「そのまま、(駐車場の周回道路を)まっすぐ(道なりに)走ってください」の指示に、駐車場から滑走路へと続く直線道路へと入っていきかけたキャバを見て一様に驚きと笑いが。ウイングもついてますし、滑走路を爆走するシーンを見てみたかったという声もちらほら。そのイ~☆えるさんのキャバリエはY2Kのブライトホワイト2.4Zです。BOMEXのバンパーにサイドステップと威圧感はかなりのものです。今ついているGTウイングももうすぐBOMEXのものに変わる予定で、その時点でBOMEXフルエアロになります。
最後にやってきたのがブライトレッドの2.4Z、大阪のmatsukawaさんです。こちらもBOMEXのバンパーにリアウイングで武装してます。
と、全員が揃ったところで宿へと向かうつもりだったんですが、日本酒を買う時間がなかったのでスーパーに寄ってもらうことにしました。他にもビールやおつまみを買いたいという方もいらっしゃったので全員で移動です。久々となる10台以上の先導に緊張しながらの出発です。昨秋の田原町での全国オフの時は豊橋からトヨタ自動車田原工場までの道中、バラバラにはぐれるというアクシデントがあったので、今回は反省の意味をこめて地図を用意してきました。これで、宿までは安泰…のはずです。
途中で隊列を整えて、数分で駐車場に到着です。
ジャスコ系のメガマートは大きなスーパーでお酒も品揃えが豊富でした。飲み干すかどうかは判らなかったんですが、信州木曽路の地酒「七笑(ななわらい)」の一升瓶を購入です。他の皆さんもビールやおつまみを山のように買っていらっしゃいました。宴会が楽しみですね。
ここから隊列を組んで宿へ向かうのかと思っていたんですが、距離が長いのとスタンドで給油をしたいという方が何名かいらっしゃのとで、とりあえず現地集合という形でバラバラに走行することになりました。カーブの多い山道で、しかも車線も多くないでしょうから隊列よりはその方がいい判断だったんでしょうね。
とはいえ目的地は一緒ですから全く単独というわけではなく、僕もダリアブルーのあきぴーさんの後ろに続きました。幹事なのにこんなところで走っちゃってもいいのかな、と思いながら楽をさせてもらいました。
途中、信号があったり前に遅い車が入ったり最前列が速過ぎたりでバラバラとなり、あきぴーさんも前の姿が見えなくなってしまったようで不安になったんでしょうか、僕の後ろにつくように道を譲ってくれました。国道158号線に出てからはスピードを上げられるかと思ったんですが、前に観光バスが走っていて前を行くキャバリエは全く見えなかったですね。
松本電鉄の新島々駅を過ぎてしばらく走ると周りの風景も郊外から山間へと変わってきます。右手には満々と水を湛えるダムの姿が見えたり、その向うに色鮮やかな木々が見えたりと流れ行く風景も楽しめました。というか、前方にキャバリエの姿が見えないので、普通にドライブしている錯覚に陥りましたね。後ろにあきぴーさんはいましたが…。
山道を登っていくとトンネルの数が増え、山深さが一段と感じられるようになります。
前川渡大橋で左折し、橋を渡ってからもまだまだ登り続けます。急なカーブを二転三転し、メガマートを出ること約50分でオフ会会場である温泉宿さつき荘に到着です。
駐車場には30台を停められると聞いていたので並べて停められるのかと思っていたんですが、いくつかある駐車場を足しての収容台数なのか、一列に並べるのは難しいようです。とはいえ、いびつながらも並べて停めるように配置換えを行なってなんとかスペースを確保できました。空港もスーパーも一列ではなかったので久々に見る13台の横並びですね。
みなさん、荷物やら買出しをした袋やらを手に手にさつき荘の玄関をくぐります。
今回は女性の単独参加という方がいらっしゃらなかったので、お一人での参加の方は大広間での相部屋にさせていただきました。13名の男性に連続する二つの部屋に分かれてもらおうかと思っていたのですが、大部屋の雰囲気の方が楽しいということか、間の仕切りを外した状態で、一晩を過ごしてもらうことになりました。食事も大きな部屋で取った方が狭苦しいよりはいいですからね。
食事の準備が進む横で幾分か小さくなりながら思い思いに会話が始まりました。7人部屋に15人ですからね。しかも夕食の用意でテーブルが入ってるので残りのスペースに15人がくつろぎます。先日の東京モーターショーでの各社のパンフレットやアメリカのディーラーで実際に使用されている現行のキャバリエのカタログ等が出回っているかと思えば、片方ではモーターショーの写真を整理していたり、お茶菓子を片手に湯飲み茶碗を傾けていたりと、まさに思い思いです。
幹事として特に綿密なスケジュールを立てていたわけではないので夕食までは温泉に入ったりして時間を使ってもらおうと思っていたのですが、温泉に入る人もなく夕食時間まで一緒に過ごしました。
6時前からいよいよ大宴会です。
宴会に参加する15名が長い座卓に分かれて座りました。ビールも運ばれてきて、いよいよ宴会の開始です。
僕の近くにある鍋を囲むように5人が座ります。向かいにmatsukawaさん、その横にLD-9さん、テーブル端にイ~☆えるさん、そして僕と彼女ですね。「まずは」と僕よりも前に彼女のグラスにビールを注ぐmatsukawaさん、さすがですね。LD-9さんは「matsukawaさんに注いでもらってもなぁ」と。matsukawaさんからなら関西ではいつでもできることだけに彼女に注いでもらってました。
みなさんのグラスにビールが注がれたところで今回のオフ会の幹事として、またクラブキャバリエのリーダーとしてひとことご挨拶。「一度やってみたかったんです。こうして堂々とビールの飲めるオフ会を」と、ちょっとした笑いを取ってしまったんですがこれでアルコールの解禁です。みんな揃って、「乾杯!」
頼んだ10本のビールもあっという間になくなり、持参した缶ビールに移ります。
話の方も弾んでましたね。横に長いテーブルの端に近いところに座っていたんで、反対側の会話へは参加できなかったんですが楽しかったです。
大阪の5名が固まって座ったのは同郷という自然の流れか、話のネタを求めて近づいてきたのかは判りませんが、東京の彼女に関西メンバーのノリを見てもらうことが出来たので良かったと思います。ただ、matsukawaさんが妙に大人しいので本当の関西パワーは見られなかったんじゃないでしょうか。どうやら上唇が切れているとかでしゃべると痛いんだそうで。これはmatsukawaさんにとってはつらいですよね。
今回参加した方の年齢の話だとか、ハンドルネームの話とか。「やっさん」に変更したはずのあきぴーさんが、みんなからの「あきぴー」さんの方がいいよ、という声を受けて、「じゃぁこれからもあきぴーで」ということに。Jさんはなぜ「J」なのか、という話題も。これは、参加した方だけの秘密でしょうか。
Tsucchyと書く僕のハンドルネームの読み方でも面白い発見がありました。matsukawaさんは「とっしー」と読むんだと思っていたようで。とっしーさんは別人です。ちなみに正式には「つっちー」です。まぁ、第1回目のオフ会以来、みんなからは「リーダー」って呼ばれてるので、そっちの方が判りやすかったりするんですけどね。
料理の方は、かも鍋を中心に川魚等が並んでいて、どれも美味しかったです。土鍋に残った出汁で雑炊を作ろう、と炊飯器に入ったご飯を鍋に。玉子を持ってきてくれた宿の奥さんが話に加わったことから、さらに話は展開しました。兵庫県出身という奥さんは関西弁で関西メンバーの援護に。いや、関東勢と敵対していたわけではないんですが、言葉の違い、考え方の違いなど面白い話を聞かせていただきました。興味深かったのは長野でも松本から白馬への方面は関西出身の方が多く、長野市から北の志賀高原あたりは関東の影響力が強いんだとか。白馬なんかは新宿から直通の特急が走っていたりするので関東圏なのかと思っていたんですけどね。関西出身の方が多いというのは、なんとなく嬉しかったです。
スキー場で、スキーの上手な人は犯罪的だ、という話とかも。上手いのが悪いんじゃなくて、上手いと「誰でも」カッコよく見えてしまうのが悪なんだ、と。形のいいゴーグルをして、深い帽子を被れば素顔は判らないですもんね(笑)
スキーの話から乗鞍の雪質の話へ。ここは北海道並みのパウダースノーで、初心者でも大変滑りやすいんだそうです。僕も初のボードが北海道で次が白馬でしたから、順番が逆なら滑ることが出来たかどうか怪しいもんです。なぜ雪質がいいか、というと標高が高いんですね。乗鞍のゲレンデ麓が白馬・八方尾根の兎平(かなり上のところです)に匹敵するようですから、それも頷けます。白馬の麓が小雪の時に兎平は吹雪いていたというくらいに標高の差があるんです。さすがにその分、乗鞍は寒いらしいですね。
sakiさんだったか「じゃぁ次のオフはスキー場で」という話を持ち出したら方々から「僕はちょっと…」という声が。そりゃインチアップしてローダウンして下周りにもエアロをつけたFF車で雪山に行くこと自体、無謀です。行けるのはsakiさんくらいですね、たぶん。Jさんは「ラッセル車になる」って言ってましたから…。
美味しい雑炊を頂いて、宴会も終わりです。食事のテーブルを片付けて間髪入れずに2次会へ。食事中よりはキャバリエ、車関係の話が増えたような気がしますね。僕自身はあまり車に詳しくなく、同じく車に詳しくない彼女と、Dishさんの奥さんとでビーフジャーキーをつまみながら日本酒の熱燗を飲んでました。家から年代ものの熱燗製造機を持ってきたんですね。で、メガマートで購入した七笑を3合ほど注いでスイッチオン。程よい熱さになった日本酒は飲みやすいものでした。
何時ごろだったでしょうか。お仕事で遅くなったしーなさんの登場です。Y2Kのシルバー2.4Sに乗ってのご参加です。
さりげない登場の仕方はしーなさんらしいところですが、手にされていた荷物は話題をさらいました。アメリカで発売されているクーペの純正フォグ用のバルブです。やや青さを増すようですが、このオフに間に合うように注文をされていた何名かが受け取っていました。外も暗いので、明日の朝に取り付けましょう、という話をしていたんですが…。
しーなさんがお洒落にワインを持って来られていたんです。もちろん、スーパーで売っているようなひねって開くようなキャップではなくコルク栓だったんですが、ワインオープナーがなかったんですね。宿の人に借りよう、という話だったんですがJohnnyさんが車の中にある、ということから席を立たれたんです。これを見た何名かが先ほどのバルブを交換に行くのかと一緒に立ち上がり、結局暗い闇の中でバルブの交換作業をされることになったんです。もちろん、関係のない方々は飲み続けましたけどね。
何分経ったのか何十分経ったのか(すいません、酔ってて判らないです)、Dishさんががっくりと肩を落として帰って来られました。バルブが折れたんだとか。IKOさんにハンダ付けで直るかもしれないと慰められ、現物を見て、これはダメだと突き放され、やっぱりやってみようか、とまた励まし、そのたびに変わるDishさんの表情が良かったですね。
そのあとしばらくして、Dishさんが奥さんを自室へと送りに。
伊賀上野で寝続けたはずのmatsukawaさんが意外にも早く床に倒れて寝込んでたでしょうか。
10時くらいにakiracchiさんへの電話で町田にいることが判ったんですが、到着はかなり遅くなりそうですね。
倒れていたmatsukawaさんが起き上がるなり、割って飲むためのジュースをそのままゴクゴクとコップで飲み干し「復活」を宣言されていましたが、逆に僕は最初のビールに始まり、持参した日本酒、しーなさんに頂いたワインとがミックスされ、かなりまわってきました。akiracchiさんが到着するまでちょっと倒れていようかな、と思ったんですね。で、二人で部屋へ。
…akiracchiさん、すいません。寝てました…。
(この間、akiracchiさんが2時30分頃に到着されたという話を翌朝に聞きましたが、その他のことは全く知りません。こんなことがあったんだよ、っていう面白い情報を教えてください。書き加えますので…)