雪の奥飛騨旅行(2)

2024年2月11日() 走行距離 404km 総走行距離 43381km

2日目の朝は、温泉から。

昨夕は雪が降っていたので、露天風呂も屋根のあるところまでしか行けなかったんですが(行けないわけではなく、冷たいので)、今朝は雪が止んでいるので広々と露天風呂を楽しみました。

その後は朝食。飛騨の朝食に欠かせないのが朴葉味噌。卓上の小さな飛騨コンロで熱せられた朴葉の味噌はいい香りを漂わせていました。

配膳に来られたスタッフの方に「今日はどちらへ?」と声を掛けられたことから、気になっていたことを聞いてみました。それは、この近くにある平湯大滝へ行けるのかどうか、ということ。冬季は滝への道路が閉鎖されると聞いていたんです。その答えは、平湯温泉スキー場の駐車場に車を停めて、そこから歩いて行ける、と。車では無理でも、歩道として圧雪されて歩きやすいようです。いいことを聞きました。

雪道を歩くから、というわけではないんですがご飯が進みます。朴葉味噌だけでなく、美味しいですからね。気付けばお櫃が空になってました。。

チェックアウトで支払いを済ませて駐車場へ。久しぶりに見る雪の量ですね。屋根にもボンネットにも10cmほど雪が積もってます。

宿の玄関の軒下に置いてある除雪用のスノーブラシで雪を落とします。

フロントガラスは陽の差し込まない北向きなので完全に氷が貼り付いた状態です。削ったりウォッシャー液をかけても状況がほとんど変わらず時間だけが経って行ったんですが、思い切って車を東向きに変えて朝日に当たるようにしたら、驚く速さで解凍が進みます。太陽の力ってすごいですね。

結局トータルで20分ほど格闘したでしょうか。まだいくらか雪を積んだまま出発です。

走ること数分で平湯温泉スキー場の駐車場に到着。滝観光ではなくスキー場の駐車場なので朝から満車。少し離れた別の駐車場に案内されました。

そこから、雪道を歩きます。

一部の狭い道に、昨夜からの雪で新雪が残っているところもありますが、広い道は圧雪されているので歩きやすいですね。

15分ほど歩くと平湯大滝の見えるスポットに到着です。

日中でも氷点下が続くこの時期、滝の水は凍ります。といっても完全に全てが凍ってしまうわけではなく、流れの緩やかな両サイドが凍っている、という状態ですね。流れが強い中ほどは水のまま流れ落ちているんですが、全体としては冬ならではの光景です。

平湯大滝

駐車場に戻って、そこからしばらくドライブ。高山市内に向かいます。

混雑する市の中心部を避けるルートを案内してくれるのかと思ったんですが、宮川朝市が見えたり、高山駅が見えたり。完全に街中です。もっとも、さほど渋滞はしていなかったんですけどね。
中心部から少し離れたところにある「飛騨の里」に到着。

ここは、以前から一度訪れたかったところで、飛騨地方の古い住居が移築されて出来た観光施設です。今風に言えばテーマパークですから、白川郷などのように生活感はありませんが、民族や風習などの歴史を知るには楽しい施設となっています。

こういう規模の大きな施設は、巡る時間配分が難しいんですが、今日はイベントがあるのでテンポよく。

園内は広いんですが、冬季は積雪のため通行が規制されているエリアも多く、その他のシーズンと比べて見学できる建物も少なくなります。

それなのに入場料が同じなのは微妙な感じがしていたんですが、園内を散策した後に感じたのは、「冬季でも値段を下げる必要はないな」と。というのも、冬季に見学できる施設だけでもかなりたくさんあって、最後にはお腹いっぱいになりますから、それ以上見学できる建物が増えても、もう無理…と。

都市部にあるテーマパークの入園料が数千円というもの珍しくない中、700円で楽しめるのはいいですね。

冬季限定なのか、旧前田家住宅で12時30分から焼き餅と漬け物の振る舞いがあります。これが時間を気にしていたイベントです。

宅内の囲炉裏で手焼きされたお餅が振舞われます。

飛騨地方のお漬物も自由に頂けますし、美味しく楽しいひと時でした。もっとも、多くの方がいらっしゃいますから、あまりゆっくりはできないんですけどね。

一息ついて、再び外へ。

冬ならではの楽しみと言えば、やっぱり雪景色ですね。

昨夕からの雪がちょうどいい感じで茅葺屋根を覆っています。軒に垂れ下がる大きなつららも、大阪では目にすることが出来ない冬の風物詩ですね。

十分に飛騨の文化・風習を楽しんだ後、併設のお土産物屋で飛騨の特産物をいくつか購入して車に乗り込みました。

ここからは道の駅に寄りつつ、油坂を越えて福井へと向かいます。

まずは、高山清見道路の高山西インター近くにある道の駅ななもり清見。この先、東海北陸自動車道を白鳥まで走りますから、飛騨エリアでは最後のお土産となります。

バイパスに入り、飛騨清見ICから東海北陸道へ。ひるがの高原SAに立ち寄って、白鳥ICから油坂峠道路へ。

いわゆる奥美濃エリアになりますが、意外にも雪が少ないんですね。高鷲とか鷲ヶ岳とかのスキー場があるので、全体的に雪深いのかと思ってました。

大きくループする道路で高度を稼ぎ、山間へと入っていくと、再び周りは雪景色に。

ほどなく福井県へと入ります。

九頭竜川をダムで堰き止めて作られた九頭竜湖を左手に見ながら先へ進むと、九頭竜の近くで真新しい中部縦貫自動車道に入ります。昨年10月に開通したばかりの区間です。白鳥方面へは現在工事中で、2026年春の開通見込みだとか。将来的には松本から安房トンネルを抜けて高山を通り、東海北陸道の飛騨清見~白鳥を挟んで福井へと貫通する、首都圏から福井への最短ルートになるとのことですが、距離はともかく、かなりのアップダウンがありそうですけどね。

途中、道の駅越前おおの荒島の郷で小休止を取った後、福井市内へ。冬に福井を訪れたら必ず立ち寄る「えがわ」。冬季限定の水ようかんが美味しいお店です。冬の福井の定番お土産ですね。

続いてヨーロッパ軒。こちらも福井に来たら結構な頻度でソースかつ丼を食べて帰ります。

ヨーロッパ軒のソースかつ丼

というわけで、福井での立ち寄りも終わり。福井ICから北陸道で大阪へと帰りました。

久々の本格的な雪道走行があったり、冬にしか見られない景色を見たりと、このシーズンの奥飛騨らしさを味わった旅行となりました。

せっかくスタッドレスタイヤを買ったのだし、という理由での旅行でしたが、思っていた以上に楽しめました。

ドライブ

前の記事

雪の奥飛騨旅行(1)
ドライブ

次の記事

三連休の最終日