キャバリエ行動記録(2005年5月から6月まで)

6月26日(
 夕方に食事をしに外出。
 去年8月にも行った、東大阪市内にある「イエローキッチン」という創作オムライス屋さんです。一風変わったメニューの並ぶお店なんですが、ユニークだけで終わるのではなく、どれもが美味しいんです。少なくとも、今のところはハズレなし、ということで。


6月19日(
 再び大阪トヨペット東住吉店へ。
 京都ナンバーのWAGON Rでの登場に首をひねられてましたが…。

 さっそくですが、契約です。いろんな書類に印鑑をつきました。
 で、税金関係の初期費用と購入費用の一部を現金でお支払い。
 いよいよです。


6月18日(
 京都に住む姉夫婦宅へ。
 オデッセイの話題はたびたび掲載してきましたが、実はもう1台、SUZUKIのWAGON Rがあるんです。最近は、あんまり乗らない、ということを聞いてましたから、プリウス納車までの間、貸してもらう方向で話をしてたんです。
 で、今日、お借りしに行ってきました。
 
 ついでに京都の街を少し歩いてみたい、ということもあったので、姉宅の最寄の嵐山ではなく、京阪で出町柳へと向かいます。駅近くの「出町ふたば」というお餅屋さん。ここの豆大福が美味しいんです。というわけで、姉宅への手土産用と、河原でのおやつ用に購入し、賀茂川のほとりで頂きました。頬が落ちそうです。
 
 下鴨神社の境内を歩き、地下鉄北大路駅へ。
 そうそう、途中でブルーマイカメタリックのプリウスを目撃したんです。普段なかなか見れない色に、しばし感激です。もっとも、あっという間に通り過ぎていったんで、感激に浸る時間もそう長くはなかったんですが…。
 北大路から西ノ京円町まで京都市バスに乗り、京都バスに乗り換えて、嵯峨釈迦堂前へ。そこから歩くこと数分。閑静な場所に建つ姉宅に到着です。
 
 たこ焼きでおもてなしをしてもらったのは、さすが大阪出身の姉らしいんですが、子供たちもたこ焼きは大好きのようですから、母親の影響が大きいんでしょうね。
 たこ焼きをつまみながら、お兄さんとも話をし、ゆっくりとくつろがせて頂いてから、WAGON Rをお借りしました。

「(キャバリエと比べたら)走らないよー」と笑いながらお兄さんに言われたんですが、10年前に社会人になったとき、営業職で軽自動車に乗ってましたから、それなりの覚悟はあるつもりです。
 で、京都市内を走り、京都南インターから名神高速へ。
 
 …なるほど。そういえば、営業車で高速は走らなかったですからね(笑)


6月12日(
 昨日は散髪に行ったり、ごろごろしたりと、特にこれといったことがないので省略。
 今日は、父のプリウスを借りて、トヨペット東住吉店へと行って来ました。
 実は一昨日、Jさんに「ダークレッドマイカメタリック」の展示車を見れるお店がないかを電話で聞いたんです。そしたら、大阪トヨペットでは、展示車も試乗車もないとのこと。でも、お客さんが望むならば…ということなのか、大阪トヨペットの役員さんのプリウスを持ってきますよ、との返事を頂きました。ありがたいことです。
 
 で、行きがけに契約している駐車場で、改めて車庫証明を頂きに。モノを大事にする世代のおじいさんが経営をされてるんですが、9年乗った車を買い換えようと思いまして…、という話をしたら、「もう9年になりますか」、と。最初の車検で乗り換える人も大勢いらっしゃる中で比較すると、はるかに長いんでしょうね。
 
 今里筋を南へと走り、東住吉店へ。
 遠くからも、試乗車コーナーに置かれた赤いプリウスが目に入ってきます。
 結構いい色です。…が。
 せっかく用意して頂いたものの、ダークレッドマイカメタリックよりも、惹かれた色が出てきたんです。それは、「ブルーマイカメタリック」。そうなんです、特別仕様車の特別設定色です。
 Jさん曰くは、大阪トヨペットでは、ほとんど販売実績のない希少な色ですよ、と。
 
 街中で見る現行型プリウスの多くは、スーパーホワイトII、シルバーメタリック。その次にブラックくらいで、その他の色は、あまり見かけないですね。ブルーマイカが、その中でもよく見る方かな、という程度で。
 ブルーマイカメタリックは、設定が特別仕様車しかないということもあり、滅多に見かけないんです。というか、僕自身、見たことがないですから。
 それを注文してしまうのは、チャレンジャーというのか、なんというのか。
 
 その他、オプション類の話や、グリーン税制の話、補助金の話などを伺い、お店を出ました。印鑑こそ捺してないですが、もう前進あるのみです。
 
 お店の中での、Jさんの「今日は焼肉ですか?」という言葉が引っかかったわけではないんですが、焼肉を食べたくなり、食べに行ってきました。塩タンも希少になりつつあるのか、ちょっと高めでしたが、美味しさは変わらなかったですね。
 そのあと、プリウスの走りを試してみたくなり、阪奈道路で奈良まで往復。
 帰り道、生駒の山上から旧外環状線への合流点まで、延々と下り坂が続くんですが、その間、まったくエンジンが回らなかったのは、やっぱり驚きです。いくら慣性で下降するとはいえ、キャバリエでも停止状態とほぼ同じ800〜1000rpmでエンジンが回転してましたから、ゼロというのには恐れ入ります。
 
 というわけで、キャバリエに乗れない寂しさももちろんあるのですが、新たな楽しみも増える予感のする1日でした。


6月 5日(
 足がないから、ということで、地下鉄でお出かけ。
 久しぶりに大阪港・天保山にある「海遊館」へと行って来ました。海遊館は、関西の方ならばご存知の方も多いでしょうが、中央に「ジンベエザメ」のいる大きな水槽があり、その周りに大小いくつもの水槽がある、巨大な水族館です。各水槽の様子は、数年経ってもそれほど変わるものでもなく(種の間で世代交代はしてるのでしょうが)、一見代わり映えはしないのですが、見学コースの中ほどで特別展をする区画があるんです。
 
 今月の催しは「カエルだぴょ〜ん展」。このふざけた命名のポスターが地下鉄の駅に貼られているのが、数週間前から気になって気になって…。
 梅雨入りを前に、世界中のいろいろな種類のカエルを見てきました。
 子供の頃は、庭先にアマガエルがいたこともありましたが、最近は見ないですね。家の中に、ぬいぐるみのカエルはいるんですが(笑)


6月 4日(
 自宅の一室で、明日からタイへ数日間の海外出張に出かける父と、その準備をする母とを交えて、キャバリエの話をしてたんです。そしたら、父も母も、「次の(来月の)車検は、受けない方がいいんじゃないの?」と。いや、実はもっと強い口調だったんですけどね。
 走行中に問題が発生し、それが事故にでもつながるのではないか、というのを一番恐れているようなんです。両親とも、僕自身がキャバリエに対して思い入れが強いことを十分に理解してくれてますが、それよりも身体のことを案じてくれるのは親の愛情なんですよね。
 
 一時期、年式の新しい(例えば2000年モデルの)キャバリエに乗り換えることも検討したことがあったのですが、Jさん曰くは、メンテナンスがしっかりされたものならともかく、誰がどういうメンテナンスをしたのか判らないような中古市場の高年式モデルと比べるなら、却ってリーダーの96年モデルの方が安心できる、とのことでした。2000年モデルが出た直後ならばともかく、すでに最終出荷から5年を経過した今なら、キャバリエ延命のために乗り換える、という選択肢は、あまり現実的ではないようなんです。
 
 今年の3月に父が新車を購入し、4月のはじめに納車されたことを書いてましたが、実はプリウスなんですよね。シルバーメタリックのS。
 なぜこの車を選んだのか、というと、僕自身が、(キャバリエ以外で)今一番興味のある車だったから、なんです。いや、これは新しい物好きの父にも共通していたようで、2月の中旬に、「プリウスを買いたいんだけど」と父から話があって、僕が背中を押した、という経緯があるんです。
 
 でも、それはちょっと「早まったかも」と思ってます。
 なんせ、未だに僕自身が興味を持っている車はプリウスしかないわけですから…。
 
 とはいえ、Jさんに、ウォーターポンプの修理部品の発注を止めてもらうように連絡しました。
 いつしか頭の中でフローは固まってました。
 これが最善の道なのだ、と。


6月3日(金)
 仕事時間中に、Jさんから電話がありました。
 出庫前の最終確認をするためにリフトで上げてみたら、ウォーターポンプから水漏れしてる、ということらしいです。少なくとも、このまま放置しておける種類の問題ではなく、修理しなければ「乗って帰らない方が身のため」ということですから、30分近い電話の結末近くに、修理をお願いしたんです。
 
 何をそこまで長く話していたかと言いますと、来月(7月)には4回目の車検を迎え、今回の10万円近い修理費と、車検の費用が大きな負担になることも事実なんですよね。今回の修理は、ウォーターポンプそのものの交換やその他の補修などで、Jさんに金額的な無理をお願いしても結構な額になってますから。
 Jさんも、「リーダーじゃなければ(キャバリエに思い入れのあるお客さんじゃなければ)、間違いなく乗換えを勧めると思いますよ」と。
 
 キャバリエを購入した直後からHPを立ち上げ、CLUB CAVALIER の前身の頃から代表者としてやってきていますので、たかだか10万円程度の修理で手放すことなど、以前は考えもしなかったんですが…。
 去年の夏くらいから、水温計の異常な上昇とか、バッテリーに絡む問題とかが立て続けに起こり、そのたびに数万円単位で修理費が発生するというのも、仕方ないなぁ、と思いつつも考えるところはありましたからね。
 とりあえずは、もう1回、車検を受けてみたいと、修理にGoをかけたわけです。


5月29日(
 今日は梅田でショッピング。堂島アバンザの新星堂でCDを買ったり、同じくジュンク堂で本を買ったり。
 書店の片隅で、Jさんに電話を入れてみました。キャバリエの容態を聞きたかったんですよね。その結果は、水温を検知するセンサ部分の故障とのこと。部品を発注して火曜日中には修理が完了するそうです。
 その後、車の引渡しをどうするか、という話を少しだけして、安心して電話を切りました。とりあえず、重症ではなかったようですからね。
 
 車に乗らずに遊びに出かけるのも久しぶりということあって、同じくアバンザにある「VIETNAM FROG」というベトナム料理のレストランで、ベトナムのビールを飲みながら生春巻きなどを食してきました。


5月28日() 走行距離 28.0km 総走行距離 83797.8km
 自宅から近所のイトーヨーカドーへ買い物に行き、そのまま走らせていると、水温計がレッドゾーンに入ってたんです。この一ヶ月間、この手の針の振れはあったんですが、なんとなく気になって見てもらおうと大阪トヨペット東住吉店へ。
 とりあえず、乗って帰らない方がいいでしょう、ということでお預けすることに。
 
 帰りがけのJさんの車に同乗させて頂いて、JRの駅まで送って頂いたんですが、その途中でLD-9さんと電話をしてました。今夜、りんくうでイベントがあるので、今から来てください(というか来なさいと…)言われたんですが、肝心の足が無いですからね。ちょっと遠慮しておきました。
 キャバリエが無事なら行ったか、って? それは判りません(笑)


5月21日() 走行距離 35.0km 総走行距離 83769.8km
 ホームページの更新をしたり、…えと、「たり」と書いたものの、その他が思い出せないということは、一日中ホームページの更新をしてたんでしょう。たぶん。
 夜にちょこっと、晩ご飯を食べに走りました。それくらいです。


5月15日() 走行距離 172.0km 総走行距離 83734.8km
 今日は和歌山でのバーベキューオフです。去年、一昨年と、この時期のバーベキューオフはことごとく雨に降られてましたから、3年ぶりなんですよね。5月の河原でのバーベキューは。
 今日は天気もよく、楽しめそうです。
 
 例によって中央環状線を南へと走り、長原インターから阪和道へと入ります。で、そのまま一気に泉南インターへ。泉南からは金熊寺川沿いに南へと下り、和歌山県岩出町の備前へ。オークワミレニアシティのオフ会集合場所にはすでに何台かのキャバリエが停まっているのが見えました。
 時刻はまだ10時前。遅刻はせずに済んだようです。
 
 (詳細はオフ会レポートをお待ちください)
 
 会場となった貴志川町の河原から、朝のルートとは逆を走って岩出町へ。さらに走って泉南インターから阪和道に乗りました。
 岸和田サービスエリアで小休止。そこで、今晩の食事用にと紀州のめはり寿司と泉州の焼き鯖すしを買って帰りました。これが意外と、というと失礼ですけど、この焼き鯖寿司がなんとも美味。一緒に買った水なすのお漬物と共に美味しく頂けました。


5月14日() 走行距離 68.1km 総走行距離 83562.8km
 北海道、石北峠と層雲峡に備えて冬タイヤでゴールデンウィークを過ごしましたが、さすがにこれから先は冬タイヤも必要ないので夏タイヤへと履き替えです。
 そのために…、とホームセンターのコーナンで手押し台車を購入。今年の1月、夏から冬への履き替え時は、夏タイヤを家に運ぶだけでしたが、今回は夏タイヤを車に運んだ後、今度は冬タイヤを家に運ぶ必要があり、前回使ったパイプ製のハンドキャリーだけでは効率が悪かろう、と購入に踏み切ったんです。もっとも、値段も1,500円程度と、かなりお安かったですし。
 実際のところは、タイヤを2段に積んだところでアウト。タイヤをビニル袋に入れたままのため、滑ってしまうんですよね。無理すれば3段は詰めるかな、という感じだったんですが、残る1本のために往復する必要があるので、結局2本ずつ、2往復で運びました。
 
 冬タイヤを購入したお店でタイヤ交換。購入者へのサービスで、4本1,000円で交換して頂きました。
 数十分で作業を済ませ、自宅に戻るために走り始めると…。
 あぁ、懐かしい振動が(笑)。インチをダウンした冬タイヤに慣れてたので、扁平率45の17インチのゴツゴツ感が懐かしく感じました。


5月 9日(月) 走行距離 16.0km 総走行距離 83494.7km
 週末のオフ会に備えて洗車。明日以降、仕事がハードになりそうなので週はじめの今日に洗車となりました。ま、週末間近に洗車をしようが、はじめに洗車をしようが、オフ会までに雨が降るのは確実でしょうから(笑)


4月29日() 走行距離 178.2km 総走行距離 81890.8km
 今日から5月7日まで、9日間の大旅行。行き先は僕の好きな北海道です。
 高校1年生の時に初めて北海道を旅行してから、今回の旅行で、北海道が10回目になるんですね。で、それを記念して…というと大袈裟ですが、愛車でドライブして来ました。
 というわけで、今日は大阪を出発して、阪神高速で池田へ。そこから中国道・舞鶴若狭道で福知山へ向かいます。何ゆえに福知山で降りるのか、というと、単に晩ご飯を食べるため…なんですけどね。遅い時間に舞鶴に着いて、食べはぐれても困りますから。
 ま、実際には舞鶴の市街も賑やかで、食べはぐれることもなさそうでだったんですけど。
 
 舞鶴港で小樽行きの新日本海フェリーの乗船手続きを済ませ、颯爽と乗り込んでおしまい…と行くはずだったんですが、車高が低い、という理由で一般車扱いではなく、スロープを上がる必要のないトラック用の甲板に載せられました。周りにはロードスターとかフェラーリとか…。ふぅ。
 日付の変わった12時30分、定刻に出航です。


4月30日() 走行距離 42.3km 総走行距離 81933.1km
 去年の7月に就航したばかりの新造船は、従来のフェリーよりもはるかに高速に航行することができ、同日20時30分に小樽に到着します。高校のときに初めて乗ったフェリーが、夜の11時30分に舞鶴を出航して、翌々日の早朝4時30分に小樽に着いてましたから、その頃の約2/3の時間です。
 翌朝着なら、晩ご飯でビールのグラスを傾けることもできたかもしれませんが、すぐ後に運転ですからね。ぐっと我慢して北海道の海の幸を頂きました(笑)
 
 小樽からは札樽道で一路札幌へ。
 札幌西で高速を降り、市内のセイコーマートでペットボトルのお茶などを購入。以後、道内でかなりお世話になるコンビニです。すっかりファンになりましたから。
 真駒内公園の近くにあるAPAアパホテル&リゾート札幌で宿泊。つい先日オープンしたという大浴場に航路の疲れを落としました。


5月 1日() 走行距離 412.8km 総走行距離 82345.9km
 札幌インターから道央道に入り、深川ジャンクションから深川留萌自動車道へと入ります。3月の末に開通したばかりの北竜ひまわりインターまでを快走できたこともあって、予定よりも早く留萌へ。というか、その後の行程も、大阪で立てたスケジュールより、かなり早く走ることができた、というのは紛れもない事実なんですが…(笑)
 
 留萌の黄金崎、小平の鰊番屋(旧花田家番屋)、初山別の天文台と見学し、遠別町の道の駅「富士見」で昼食。レストラン「とんがりかん」での鮭わっぱ、ほどよい塩加減がおいしかったです。
 手塩を過ぎて巨大なプロペラが並ぶ風力発電施設に感動し、目指すは幌延町の「トナカイ観光牧場」。
 カーナビで示された場所には何も無く、右往左往してJR幌延駅の観光案内板で、ようやく見当違いの場所だったことが判明。着いてみれば「全然場所が違う…」という結果だったんですが、角の生えたトナカイの愛らしさに和みましたから問題なしです。
 でも、寒かったですね。今日から5月ですが、電光で掲示されている温度は「0.6℃」。まだ日も沈まない4時前だというのに。トナカイがいても違和感のない気候です。
 
 サロベツ原野の散策は、寒くて諦め、そのまま稚内へと走りました。今日の宿泊は稚内サンホテル。珍しく連泊します。初日の今日は、かねてから行きたかった「車屋・源氏」という郷土料理のお店。稚内名物のたこしゃぶを堪能しました。


5月 2日(月) 走行距離 18.0km 総走行距離 82363.9km
 早朝6時20分に稚内港を出るフェリーに乗って、礼文島へ。
 キャバリエを稚内に残しての、半日だけの船旅です。2時間弱で礼文島、香深港に入港し、8時30分発の元地行きバスに乗り込みます。わずか8分ほどで桃岩登山口に到着。ここから少しばかりハイキング…、というと聞こえはいいんですが、海から吹き上げる強風の中を歩いていると、耐寒登山のようです。実際の気温はさほどでもないんでしょうが、とにかく寒かったですね。桃岩の見物もそこそこに引き上げます。
 そこからはゆっくりと峠から下って猫岩を見たりしながら、元地海岸へ。有名な地蔵岩を見た後は、これといってすることもなく、メノウ浜でメノウを探すには寒すぎ、さりとて港へ向かうバスは1時間以上なく、風除けの意味で入ったお土産物屋さんのおじさんのご好意で、1時間近く、ストーブに当たらせてもらいました。ゴールデンウィーク、まだこのあたりは「冬」なんです。
 
 バスに乗って港に戻り、ターミナル内の「武ちゃん寿司」でウニのたっぷり乗った丼と海鮮の具がたっぷりのラーメンを頂きます。この時期に礼文に来た、一番の目的が「ウニ」ですから(笑)
 わずか4時間30分ほどの滞在で礼文島を後にし、稚内に戻ってから、ノシャップ岬、稚内公園と巡り、夜は「郷土料理 網元」へ。お酒を頂きながら、稚内の海の幸を楽しみました。


5月 3日() 走行距離 264.9km 総走行距離 82628.8km
 7時過ぎにホテルを出発し、日本最北端の地、宗谷岬へ。
 到着が8時前だというのに結構な人出です。何度来ても「最果て」という言葉に感動する場所なんですが、そこにキャバリエで来ることが出来たというのが何よりも嬉しいですね。
 宗谷岬からは、オホーツク沿いを紋別目指して走ります。
 なだらかに続く宗谷丘陵を右手に見ながらしばらく走り、クッチャロ湖近くのクローバーの丘へ。ここも海からの風が強く、名前とは対称的な環境でしたが、のんびりした時間は味わえました。
 
 数多くの白鳥が飛来しているクッチャロ湖の湖畔ではちょうどイベントが開かれていて、そこで「ホタテの醤油焼き」を頂きました。白鳥よりもホタテ、です…。
 北見神威崎公園、ウスタイベ千畳岩と観光し、日の出岬にあるレストラン藍へ。ガイドブックを見て来たんですが、運が悪くというのか良くというのか、楽しみにして来たメニューがなく、イベント用メニューの丼バイキングだけだったんです。まぁ、1,000円でイクラや鮭を思う存分食べましたから、十分なんですが(笑)
 
 そこから走ること数十km、紋別市に到着です。「ゴマちゃんランド」で本物のアザラシの毛皮に触れたり、流氷科学センター「ギザ」で厳寒を体験したり。寒い時に寒い所に入っても…とは思ったんですが、「しばれ体験」は面白かったですよ。湿ったタオルを振り回してると、わずか数秒で、その形に凍りつくんです。冬でも雪が降るのが珍しい地域の方にはお勧めです。
 
 ホテルに荷物を置き、バスターミナル近くの「レストランかにっこ」へ。おいしい、の一言です。もちろん食べたのは蟹のコースなんですが、刺身あり、フライありと、色々な食べ方を楽しませてもらいました。ご主人との会話も楽しませてもらいましたが…。紋別へお立ち寄りの際は、ぜひどうぞ。


5月 4日() 走行距離 218.9km 総走行距離 82847.7km
 紋別を出てサロマ湖の西側に位置する竜宮台へ。それほど高くはない展望台なんですが、東を向くと砂嘴を挟んで左手にオホーツク、右手にサロマ湖が広がり、眺めはいいんです。寒くなければ…。
 サロマ湖畔にある道の駅を目指して走っていたんですが、途中に「計呂地(けろち)交通公園」というのがあり、小休止。網走と中湧別を結んでいた国鉄湧網線の計呂地駅をそのまま保存してある施設で、SL C58もホームに止まった状態で静態保存してあり、自由に見学できます。つながれた古めかしい客車2両は、1両が当時のままで出入り自由なんですが、もう1両は座席を撤去してカーペットを敷き、宿泊施設として使われているそうです。とはいえ1名300円。破格値です。
 懐かしさにしばらくまったりしていると併設されているゲートボール場へ向かう地元のおじいさんから声をかけられ、湧網線の歴史とか戦中の苦労話なんかを聞かせて頂きました。
 
 少し走って「道の駅サロマ湖」に到着。サロマ湖を見渡せる展望台がすぐ近くにあるものかと思ってたんですが、車で、かなりの悪路を走る必要がありそうとのことで断念。キャバリエには厳しそうでしたから。その代わり…、ではなく、それが目当てだったんですが、サロマ湖の味覚を楽しみました。サロマ湖といえば、やっぱりホタテ。貝の上に2個盛られて300円のホタテ貝焼は絶品です。
 その他にもサロマ湖産のカキや、オホーツク産つぶ貝の竜田揚げなど、どれも美味しかったです。
 
 ここからはオホーツク、能取湖と眺め、数十分のドライブで「博物館網走監獄」へ。20年ほど前まで使用されていた網走刑務所の施設を、移築復元した博物館で、実際にお世話になったことのない身にとっては楽しめます。
 次に、閉館間際だったんですが、北海道立北方民族博物館へ。
 北海道のアイヌ民族だけでなく、世界各国の北方系民族(エスキモーだとか、ノルウェーやシベリアに住む民族だとか)に関しての博物館です。民俗学に興味があるのに時間をあまり取れなかったことが少々残念なところですが、主要なポイントは押さえられたでしょうか。
 
 すぐ近くにある天都山で展望台からのオホーツクの眺めを楽しんだ後、下のフロアでお土産物屋を冷やかしていると、「これがおすすめ」というお店のおばさんの言うままに「子持ちししゃもの佃煮」を購入。試食でもらったのがお腹の空いている夕刻だったこともあるんですが、とても美味しかったんですよね(笑)
 
 網走の町を抜け、向かったのがJR釧網線の北浜駅。列車に乗るためではなく、食事をするためです。
 この北浜駅の構内に喫茶店「停車場」があり、テレビ番組などでもたびたび登場する有名なお店なんですが、実は、去年の夏にも来たんです。この場所に。
 でも、お休みだったんです…。
 で、リベンジということでやって来ました。開いてました。
 ガイドブックお勧めのオホーツクラーメンと、本日のお勧めチキンカツカレーを頂きます。椅子が客車で使われていたものだったり、網棚があったり、目の前のホームに、ちょうど網走行きの列車が入ってきたりと「停車場」らしい雰囲気を味わえたと思います。つい長居をしたくなり、コーヒーもオーダーしたんですが、不思議とその間、他の客も来ず、ゆったりとした時間を過ごす事ができました。
 
 網走の市街地に戻り、一日が終わりました。


5月 5日() 走行距離 179.1km 総走行距離 83026.8km
 網走を出発し、右手に網走湖を眺めながら女満別へ。網走湖のほとり近くから丘を登ったところにあるのが旭ヶ丘公園で、展望台があります。曇りがちの天候だったんですっきりとした眺望は望めなかったんですが、丘の上だけに360度の景色は楽しめました。
 
 ここからは、美幌、北見と走り、1時間半ほどで「道の駅おんねゆ温泉」へ。道の駅周辺に北きつね牧場があったり、白いイトウがいるという町立山の水族館があったりと、観光地化されてます。
 …で、まぁ、結局どちらにも入ってはないんですが(笑)
 どちらかというと食い気の方が優先されますから、地場産の新鮮な牛乳を飲んだり、白花豆のコロッケを食べたりと、そっちを楽しんでました。
 道の駅から少し戻ったところにある「温根湯エゾムラサキツツジ群落」に立ち寄ったんですが、わずかに咲き始めたところです。最盛期は5月10日前後、終期は5月中旬ですから、見頃はかなり短いんですね。今日から「温根湯つつじ祭り」が開催されるんですが、初日の今日はツツジを愛でるには少し早かったようです。
 
 走ること数十分、石北峠に到着です。標高1,050mの峠は道路こそ除雪されていますが、周囲にはまだまだ雪が残り、北国の峠らしさを感じます。その一方でふきのとうが顔を出してたりするので、季節は着実に変わってるんだなぁ、とも。
 と、思った矢先に雪が降ってきました。何だかなぁ…。
 層雲峡へ向かう途中の大雪湖も、かなりの部分が未だ溶けずに凍っていたりと、冬と春との間、ってことですかね。
 
 有名な流星の滝・銀河の滝を観光。雄大な流星の滝と、繊細な銀河の滝。どちらも岩肌には雪が残る景色となってました。
 ほどなく、雪…というかあられが降ってきたんですね。冷たいだけならまだしも、当たると痛いんです。そんなこともあり、写真だけ撮って早々に層雲峡温泉へと向かいます。
 
 静まり返ったショッピングモール「層雲峡キャニオンモール」は、どう見てもシーズンオフです。ゴールデンウィークとは無縁なんでしょうかね。
 宿に入るにはまだ少し早い3時過ぎということもあり、「層雲峡ビジターセンター」へ。
 層雲峡周辺の動植物や、層雲峡そのものの生成過程などの解説が、ビジュアルを多用していて楽しめました。
 
 4時過ぎにホテル「ノーザンロッジ」へ。
 相前後して降雪が激しくなってきたんです。フロントのそばにあるお土産物コーナーを覗いて買い物をしながら、お店の方に、「5月でも雪が降るんですねー」って聞いたら、にこっとしながら「えぇ、降るんです」と。毎年、ゴールデンウィークには必ずと言っていいほど雪が降るそうです。もっとも、これほど本降りになるのは珍しいそうですが。
 天然の温泉を楽しんだ後、夕食はレストランでチーズフォンデュ。別オーダーのハスカップワインのグラスを傾けながらの夕食は、とても美味しかったです。


5月 6日(金) 走行距離 285.1km 総走行距離 83311.9km
 北海道最終日となる今日は、層雲峡から小樽へと向かいます。雄大な景色を眺めながら上川へ向かって走ってたんですが、目の前を、真っ赤なRX-7が、ややゆっくりとしたスピードで走ってたんですね。追い抜こうかどうか迷う速さだったんですが、後ろに車が連なってきたこともあり、追い抜きました。神戸ナンバーの1192。源頼朝ファン?なんて笑いながら抜き去ったんですが、その後もマイペースで走られてるようでした。
 
 上川を過ぎ、愛別からはバイパスで道央道の比布ジャンクションへ。80年代、ピップエレキバンのCMで有名になった比布駅のある町です。ジャンクションは比布駅よりも蘭留駅の方が近いんですが、蘭留(らんる)という名前もまた、個性的ですよね。
 道央道を旭川鷹栖インターで降り、12号線を走って「神居古潭」へ。
 JR函館本線の居能駅−納内駅の間が、かつて石狩川を忠実に沿って走っていてカーブの多い区間だったこともあり、それがトンネルを使ってショートカットされたんですね。その際に廃止になったのが旧線にあった「神居古潭」駅なんです。計呂地駅と違って、ホームは残されているものの線路は撤去されていますが、やや外れに一部分だけ線路が残されていて、そこに3両の蒸気機関車が静態保存されています。
 ホームの崩れ具合が廃線になってからの歴史を物語っているようです。
 
 神居古潭からは12号線を走り、目指すは滝川市内。とあるホームページで知ったジンギスカン料理のお店に、どうしても行きたくなったんです。
 北海道の方ならご存知なんでしょうが、松尾ジンギスカンというお店。道内にいくつかのお店があるようですが、ここ滝川には本店があるんです。
 本格的なジンギスカン鍋は久しぶり(恐らく、大学時代に釧路で食べたのが最後)でしたので、楽しみだったんですが、その期待に十分応えてもらえる味でした。特製のタレにも秘訣があったんでしょうが、ラム肉のクセも無くとても美味しく頂けました。ビールを片手に出来なかったのが残念ですが…(笑)
 
 滝川インターからは道央道、札樽道と一気に駆け抜け、小樽市内へ。
 まずは、小樽市内を一望できる旭展望台へ。小樽の風景を楽しんだ後は、小樽交通記念館。完全な趣味の領域です。
 ここでは北海道の鉄道の歴史がよく判ります。大阪の交通科学館、東京の交通博物館、北九州の九州鉄道記念館など、いろんな所に行ってますが、やっぱり北海道は土地が広いのが魅力でしょうか、50両もの車両が展示してあっても、窮屈さが無いんですよね。
 北海道らしさ、というと、ラッセル車・ロータリー車があったり、寒冷地仕様のディーゼルカー、キハ56系があったり。うーん、マニアックになりそうなんで、この辺りでやめときましょうか(笑)
 
 小樽運河の北側にある駐車場に車を預け、市内散策。
 運河を見たり、北一硝子を覗いたり。北一硝子三号館に併設された酒屋「地酒倉」でワインや地酒を買ったりと、昨日までの北海道の「大自然」ではなく、今日は北海道の「文化」を楽しんだような気がします。
 その小樽文化での最大の楽しみが「握り寿司」です。…か? やっぱり。
 日も沈み、向かった先が「寿司・和食 しかま」。頼んだ「おまかせ握り」はどのネタも新鮮で、12カンの握りは一口ごとに感動モノでした。
 
 日の沈んだ小樽運河を眺めながら車に戻り、もう一度、旭展望台へ。今度は夜景の小樽市内を望みます。小樽港勝納埠頭には、今から乗船するフェリーの姿も見え、少しばかりの寂しさも。
 
 フェリーターミナルには10時前に着き、今度は自己申告で低床車両の列に。
 やっぱり最後の最後に乗船となったんですが、乗船後、荷物を持って特殊車両(?)の甲板を歩いてると、すぐ後ろに真っ赤なRX-7が停まってました。神戸ナンバーの1192。あ…。ご一緒だったんですか。
 
 11時30分、離れ行く小樽の街並みをデッキから眺めつつの出航となりました。


5月 7日() 走行距離 166.8km 総走行距離 83478.7km
 朝から大揺れ。
 北海道に季節外れの大雪を降らせた低気圧の影響なのか、1万数千トンの巨体が激しく揺れてます。新日本海フェリーでは、二日酔いはあっても船酔いはしたことが無かったんですが、さすがにダウン気味です。
 というわけで、旅の疲れを癒すために、行きの2等寝台とは違って、1等の個室を確保したんですが、ほぼ全行程、部屋の中で寝てました。昼間から人目を気にせずに寝ていられるのも個室ならではかと思います。
 
 波が納まってきたなと思えたのが丹後半島が近付いてきた頃ですから、ずーっと揺れていた、ということですかね。お腹は空いてるはずなのに食欲は無く、うにゅー、という感じなんですが、気分の悪さは回復してきたので、下船後の運転には支障なさそうです。
 
 定刻の20時30分頃、目の前のゲートが開き、下船の開始です。
 下船直後は、胃の調子も、まだぐるぐる回ってたんですが、大阪まで戻るには時間がかかり過ぎのような気がして、行きと同じく福知山市内に立ち寄って遅い目の夕食を取ることに。
 車から降りると、まだふらふらとするんですよね。あまりにも長時間揺すられ続けてたんで、三半規管がおかしくなってるようです。
 まぁ、食事もほどほどに食べられましたし、回復も時間の問題でしょう。
 
 福知山から舞鶴若狭道に入り、大阪へと戻ってきました。
 道内だけで走った距離が1,400km、大阪からだと1,700kmと、結構なロングドライブとなりましたが、最後の体調不良はともかく、事故も無く無事に帰って来れて何よりです。
 
 キャバリエで北海道を走ることが出来て、念願が叶った、という感じですね。
 ちょっと無理をさせたかな、という思いはありますが、平均すると1日200kmですから、それほどでもないでしょうし。とにかく、楽しい旅行でした。
 また、行きたいですね。

2005年4月まで