(番外編:2001年夏・北海道)

デジタルカメラじゃなくて、普通のプリントをスキャナー(低解像度)で取り込んだので画質は悪いです。すいません。

長い文章ですので、常時接続でない方は一旦接続を切られた方がよろしいかと思います。


8月24日(金) 走行距離 0km 総走行距離 0km
 夜8時の新大阪駅前。携帯電話に着信がありました。LD-9さんからです。愛知県一宮でsakiさん主催のakiracchiさんを迎えての東海オフが夕方まであって、夜にはLD-9さん主催の2次会が大阪の南港で行なわれるということなんです。それへのお誘いもあったんですが、僕は今日から旅行なんです。それを知っていての「行ってらっしゃいコール」だったんです。
 いろいろと喋りたかったんですが、ほどほどのところで終わらせ「ネタの続きは次のオフ会で…」なんて言う話で締めくくりました。その直後くらいですかね、またまた携帯電話に着信がありました。今度はsakiさんからです。オフに参加できない僕のためにsakiさんが岐阜から南港への移動途中に見送りに来てくれることになったんです。
 新大阪駅近辺は初めてというsakiさんを電話で道案内すること十数分、わかりやすい道まで出てもらったところで一旦電話を切りました。新大阪駅に近づいたらまた電話を頂けるとのこと。その間に僕は今から乗る夜行バスに備えて飲み物の調達なんかをしてたんですが、もうそろそろ電話があってもいい頃なんじゃないかなぁ、という時間になっても電話が無いんです。そこで駅前の駐車場付近をうろうろと。何台かの車は止まってるんですがsakiさんらしき姿はナシ。
 ちょうどその時、駐車場の警備員が1台の車にライトをかざしました。で、そのグリルにForesterのエンブレムが光ったんです。sakiさんのCavaSterですね。なぁんだ、お互い近いところにいたんじゃない、って感じで挨拶をしてから、なぜか道路の歩道にsakiさん持参のディレクターズチェアーを広げての会談に。道端での立ち話とかしゃがみこんでの話はありますが、歩道で椅子に座っての話は妙ですね。周りの目もそれを物語ってます。とはいえ、そんなことに臆する事も無くしばらく話を続けました。今日の東海オフのこと今後のこと、もちろん僕の旅行のこと、sakiさん自身のことetc.… あっという間に時間が過ぎていきました。まもなく東京へ向かうバスの出発時刻です。
 sakiさんとはここでお別れ。僕は夜行バスに乗りこみました。

 21時ちょうどに出発したこのバスは、途中の京都駅で客を拾い、名神・東名道をひた走ります。高速道を走るタイヤの音を子守唄に目を閉じました。


8月25日() 走行距離 0km 総走行距離 0km
 名神の養老SA、東名の牧之原SAと海老名SAで休憩をとり、早朝の東京駅八重洲口に到着です。

 駅に到着する列車を眺めたり、大森海岸近くにあるしながわ水族館を観光したり、銀座でトムヤムクンベースのビーフンラーメンを食べたり。楽しい時間を過ごして3時30分頃に上野駅に到着しました。
 いよいよです。これから乗り込むのが札幌経由小樽行きの寝台特急「北斗星小樽号」。上野駅を16時50分に出発し、明日の朝10時5分に小樽に到着します。17時間15分、1241.7kmの旅です。
 とはいえ、まだ列車は到着しておらず、というか入線までまだ1時間以上あるんですが気が早いために出発ホームの13番線へ。そこにある「五ツ星広場」で休憩します。この広場は「北斗星」と「カシオペア」の乗客用の待合室で、1時間以上前だというのに既に数組がくつろいでいました。やっぱり北斗星は「単なる移動目的の列車」じゃないんですね。存在そのものに魅力のある列車なんです。乗るのがますます楽しみになってきました。
 入線が16時28分なので、16時15分頃に席を立ち一旦コンコースへと戻りました。ここにある弁当屋さんで夕食用の弁当を購入です。僕が買ったのが「そぼろ弁当」。鶏肉のそぼろが妙に懐かしく感じたんです。
 で、再び13番線に戻るとまもなくの入線を告げるアナウンスが鳴り響いてました。2号車への案内板が掛かる場所に立ち列車の到着を待ちます。
 16時28分。青い客車を先頭にしてゆっくりと滑り込んできました。貫通ドアの中央には「北斗星」のテールマークが輝いてます。ブルーのボディにゴールドのラインが映える寝台特急「北斗星小樽号」。実物を目の前に、かなり感激です。
 ゆっくりと開くドアから車内に入ると進行方向に向かって左手に通路があり、右手にはドアが並んでます。2号車は「デュエット」、B寝台二人用個室です。ドアには電子式のキーロックが掛かっていて説明通りにキー操作…なんですが、鍵が開かないんです…。数室向こうの家族連れもパパさんが頭をひねりながらガチャガチャやってたんですが、試行錯誤の末、こちらもなんとか開きました。焦りましたね。なんたって22分の停車中に列車の撮影をしなくちゃいけないんですから…。
 ドアを開けると4段ほど上がる階段があり、階段と通路を挟むように左右にベッドが並んでます。ベッドとベッドの間には屋根の曲面に沿って窓があり、隣のホームが見えてます。雑踏した都会の駅をブルートレインの窓から「見下ろす」のは、何とも言えない雰囲気ですね。
 と、シートに座って落ち着いてる間もなく、カメラ片手にホームへと急ぎます。まずは最後尾(1号車)のテールマークを中心にカメラに収めます。それから13両分のホームを歩いて先頭の電気機関車に掲げられたヘッドマークを撮りました。さすがは寝台特急「北斗星」ですね。機関車周辺には大勢の鉄道ファン、鉄道マニアがカメラを片手に大挙してました。僕自身もキャバリエに乗るまでは純粋な鉄道ファンでしたから、この少年達に懐かしさを感じましたね。もっとも、時代が違うのか手持ちの機材がデジタルカメラであったりビデオカメラであったりと、マニアの世界も進化しているようです。
 再び2号車まで戻り、何とか発車前に部屋に戻ることが出来ました。ホームには発車を告げるアナウンスと電気機関車のホイッスルが鳴り響いていたんでしょうか。ブレーキを緩める揺れの後、静かに上野駅13番線を滑り出しました。16時50分。定刻に出発です。

 通勤電車と並んで走るあたりは首都圏の匂いが満ちてますが、いつしか車窓も風景と呼ぶにふさわしい眺めに変わり、時間の経過とともに薄暗くなってきます。そう言えば僕自身は明るいうちに夜行列車に乗りこみ夕暮れを迎えるという経験が今までに無いんですね。寝台車に乗ったことは何度もありますがいずれも完全に日が落ちた後の乗車ばかりだったんです。夜行列車で迎える夕暮れもいいもんですね。
 陽が落ちてから弁当の包みを開けました。美味しかったですよ。そぼろの弁当。揺れる車内で食べるのがまたいいんでしょうね。
 食後の休憩に最後尾の1号車まで歩き、貫通ドアにある窓から流れ行く景色をしばし眺めました。展望車というにはお粗末ですが、眺めだけは立派な展望スペースです。
 いくつものポイントを揺れを伴いながら通過し、郡山駅に到着です。ホーム向かいには水郡線だか磐越東線だかのローカル列車が停車していていました。ますますローカル色を感じながら、1分の停車で19時34分、定刻に発車です。ホームの端にはこれまた大勢の鉄道少年達がカメラを構えていました。北斗星人気依然高し、です。

 仙台駅到着を目前に控えた21時前。6号車に向かって揺れる車内を歩いていました。手にしたバッグには着替えとタオルが。そうなんです。列車の中でシャワーを浴びるんです。
 いわゆる脱衣場とシャワールームからなるこのスペース。ルームの使用時間が30分で、そのうちお湯が出るのが6分間。途中で何度もカウントを止められるので、意外とゆっくり浴びることが出来ます。僕も慌てることなく普通に髪のシャンプーと全身を洗うことが出来ましたからね。しかしまぁ、何と言うんでしょうか。揺れる列車の中でシャワーを浴びるなんて、なんて贅沢なんでしょう。最初は物珍しさだけで「シャワーを使ってみよう」と思ってただけなんですけど、実用的にもGoodです。昨日の夜も夜行バスだったからというのもあるんでしょうが、サッパリしました。
 一旦部屋に戻って22時30分。今度は7号車の食堂車へ移動です。「GRAND CHARIOT(グランシャリオ)」と名付けられた食堂車は豪華でかつ落ちついた雰囲気のインテリアで一度ならずとも食事をしてみたいもの。でも高いんですよね。予約制のディナーがお一人様7,800円です。そこで、ディナータイムが終わったパブタイムに訪れたというわけです。
 チーズでもつまみながらビールを飲みたかったんですが、あいにくチーズは品切れ。それでも、流れ行く車窓を見ながら傾けるグラスは何とも言えない雰囲気がありますね。定期列車で食事が出来る食堂車はホントに数えるほどになっちゃいましたが、いつまでも残してもらいたいものです。

 ほんのり酔ったところで部屋に戻りました。まもなく盛岡到着。日付が変わるのももうすぐです。


8月26日() 走行距離 0km 総走行距離 0km
 轟音とともに目覚め、テーブルに置いた腕時計に手を伸ばすと時刻は3時30分を指してました。車掌さんの話では青函トンネルに入るのが2時55分で抜けるまでの所要が40分とのことだったので、まもなくトンネルを抜けるというところなんでしょうね。でも、夜明けまではまだまだなのでもう一眠りです。

 目が覚めたのは東室蘭に着く前くらいだったでしょうか。東室蘭着7時37分です。登別付近では目の前に太平洋が広がってきました。すっかり明るくなった車窓から見える景色は本州のローカル色とは一線を画すものですね。一番目に付く違いは民家の屋根でしょうか。瓦葺の屋根が無いんですよね。「あぁ、北海道にやってきたんだ」と感じます。
 さすがに札幌に近づくと都会の雰囲気が漂い始めますが、函館本線に入り手稲を過ぎたあたりですかね、日本海が広がって来るあたりで再び感動です。
 10時5分。17時間に及ぶ長時間を走り「北斗星小樽号」、小樽駅に到着です。
 乗車前は時間を持て余すんじゃないかと心配もしていたんですが乗ってみると早いもんです。17時間なんてあっという間です。飛行機なら1時間30分ほどで着くわけですが、速い遅いで片付けられる問題でもなく、この夜行列車の雰囲気に長時間浸っていられたというのはいい思い出になりそうです。
 って、まだ北海道に着いたばかりなんですが…。

 小樽駅からやや南に位置する日本銀行小樽支店の前を歩き小樽運河へ。観光案内所の前は絶好の撮影ポイントなのかたくさんの観光客でにぎわってました。そこから運河沿いに遊歩道を歩きます。中央橋までの倉庫街は観光客も多いんですがそこから北は人気もまばらとなります。運河の北端にある運河公園で引き返し、早い目の昼ご飯を食べようと南へ。ツタの絡まるレンガ造りのレストラン「海猫屋」の前を通り、目指すは寿司屋通りです。何度か小樽へも来たことがあるんですが、有名な寿司は食べてないんですよね。というわけで寿司屋通りに並ぶお店を物色します。と、歩いている途中におばさんに声をかけられたんです。で、そのおばさんの勧めるお店「まちの寿司」を訪れました。
 10カンほど盛られた「小樽寿司」はどのネタも新鮮でどれもが美味しかったですね。ウニもイクラもいいネタでした。
 そこから堺町通りをぶらぶら歩きます。ガラスショップの「北一硝子」や「小樽オルゴール堂」が並ぶ通りでそぞろ歩くには楽しい道です。いくつかのお店にぶらりと入って展示されたガラス製品、オルゴールの美しさに見惚れていました。
 小樽中心部を北から南へと歩いてきたのでそのまま南小樽駅へと歩き、そこからJRの快速「ニセコライナー」で35分。札幌駅に到着です。

 駅前通を南へと下り大通公園まで来ると通行規制が行なわれていたんです。ちょうど「北海道マラソン」が開催されてました。ゴール(中島公園)目前のため、かなり疲労したランナー達が目の前を走り抜けていきます。小旗を手に沿道で応援する人々を横目に大通公園に沿って歩きます。公園に面したところに建つホテルにチェックインし、大きな荷物だけ部屋に放り込んで札幌市内観光へと出発です。
 まずは大通公園。目の前ですね。いくつもの碑や噴水を眺めながら東へと歩き、大通公園の要、さっぽろテレビ塔を昇ります。最近、東京タワーや新宿の都庁、大阪城天守閣から東京、大阪の街を眺めましたからついつい比べてしまうんですが、やはり緑が多いというのはいいですよね。すぐ近くに緑豊かな山々も見えますし。
 テレビ塔から下りるとすぐ近くに有名な時計台があります。相変わらずの観光スポットぶりで時計台をバックに写真を撮る観光客が後を絶たないんですね。ってまぁ僕らもその仲間なんですが…。
 時計台の次は北海道庁旧本庁舎です。この赤レンガ、いつ見てもいいものです。明治21年に建てられたネオバロック様式の建物で今なお威厳というものを感じますね。
 道庁を後にして北大付属植物園に。残念ながら開園時間は終わっていたので北海道警察本部の前を通って大通公園に戻ってきました。ここで夕方まで時間を過ごし、陽が落ちた頃にやってきたのがご存知「すすきの」です。
 前回の北海道は「'99〜'00るるぶ北海道(JTB)」に掲載されていた「起平(きへい)」さんを訪れたので今回は別のお店に行こう、ということにしたんですが定番過ぎるのかラーメン横丁のお店の紹介がないんです。どうしたものかと考えた末、近くの本屋へ。札幌周辺でのみ販売されていそうなタウン誌をパラパラとめくり、すすきの付近のラーメン屋をチェックです。ラーメン横丁でも数店の紹介があったんですが、白羽の矢を立てたのが「満龍」さん。何でも「全国ラーメン日本一選手権で優勝した札幌市代表」のお店だそうで、かなり期待が出来ます。
 さっそくすすきの「ラーメン横丁」へ。横丁に入れば一軒だけ店前に列の出来ているお店がありました。それが「満龍」さんなんです。向かいのお店のご主人は「あらら、また並んだ。並んでまで食べるほどのものかねぇ」ってつぶやいてましたけどね。何の違いなんでしょうね。
 ラーメンだけに客の回転も早く、間もなく店に入れるかというころ、店員さんが出てこられたんです。
「申し訳ありません。食材が切れてしまいましたので、20分ほどお待ち頂くことになるのですが…」と。
 待ってもいいかな、と思ったんですが、ここ「満龍 ラーメン横丁支店」からホンの数十メートルのところにある「満龍 南5条支店」を案内されました。食材もレシピも同じなので同じ味を味わえるということです。「ラーメン横丁」のカウンターにこだわっているわけでもないですから、南5条支店のテーブル席で頂くことにしました。
 バターコーンラーメンを美味しそうに食べる姿を見ながら僕はホタテラーメンをすすります。札幌でも豚骨ベースのスープが増えているらしいですが、僕は相変わらずの味噌派ですね。美味しかったです。レジでお会計を済ませたときにもらったのが「本場札幌ラーメン実食証明書」。名刺サイズのカードだったので記念に財布に忍ばせました。
 明日の朝は早いので「すすきの」を徘徊するでもなくホテルに戻りました。


8月27日(月) 走行距離 118km 総走行距離 118(23752)km
 6時過ぎに起床です。眠気の残る目を擦りながらも6時30分過ぎにはチェックアウトをしていたでしょうか。今日は札幌を7時24分に出る特急「オホーツク1号」に乗って網走へと移動するんです。大通りに面したホテルから札幌駅までは歩いて20分近くかかるので余裕をみて早く出てきたというわけです。駅前のコンビニで朝食用のパンを買ってホームへと上がります。
 入線してきたディーゼル特急にさっそく乗りこむと座席があらかた埋まってるんですね。指定席車なので定員以上が乗ることはないのですが空席もほとんど無いんです。朝早い列車なのでもっと空いているのかと思ってたんですけどね。今日は通常の4両編成の1号車と2号車の間に「増1号車」を連結するなど乗客は多いようです。見渡してみると行楽客とビジネス客が4:6くらいですかね、そういや今日は普通の月曜日。ビジネス客が多いのも当たり前です。
 定刻の7時24分に札幌駅を出発した特急「オホーツク1号」は順調に走り続けているんですが、どうも空模様がよろしくないんです。時折雨がぱらついたり曇り空が広がってみたり。今朝の札幌市内も雨が降ってましたからちょっと心配ですね。
 朝食のパンを食べ終わってすぐにもう昼食のことを考えてました。この列車が網走駅に到着するのが12時43分。出来れば着いたらすぐに観光を始めたいので昼食も車内で済ませたいんですね。で、どうしようかなぁと思っていたら面白いことに座席前のポケットに車内で買えるお弁当の写真入りカタログが入ってたんです。特急の走る路線別に購入できる弁当にも違いがあり、それぞれの特色が出てるんです。その中でも目をひいたのが遠軽名物の「かにめし」。美味しそうです。
 遠軽名物だけに積み込みが遠軽駅なんですが遠軽の発車が10時56分ですからちょうどいい時間ですよね。さすがにナマモノですから余分に積みこむようなことはせず、予約制になっています。上川到着時までにご予約下さい、とのことです。旭川を出てから待ってましたとばかりに車内販売のお姉さんを掴まえて予約しました。
 「オホーツク」は砂川・滝川・深川・旭川・上川となぜか「川」の付く駅に連続して停車しながら石北本線を東へと走ります。
 車窓も旭川までの平野から山間へと変化し10時53分、遠軽駅に停車です。発車後すぐに車内販売のお姉さんが「かにめし」の包みを持ってやってきました。留辺蘂(るべしべ)を過ぎたあたりで包みを解きかにめしとご対面です。大き目の蟹の身が入った弁当はもちもちっとするご飯と相俟って美味しかったですね。もちろん蟹は新鮮でしたよ。
 網走到着を目前にして左手に見えてきた網走湖についての観光案内が車内放送で聞こえて来て観光気分を盛り上げてくれます。
 12時43分、網走駅に到着です。改札口のある1番線に降り立つと…。寒ッ…。Tシャツ1枚だと結構寒いんですね。
 寒さから逃げるように駅前にある駅レンタカーの建物に入りました。今日から三日間お世話になる車は三菱のミラージュ。クラスは判んないですが1500ccです。オプションのカーナビ付きを用意していただきました。さっそくエンジンスタート。…が、カーナビの使い方が判らないんですね。というか、操作をするリモコンが見当たらないんです。
 といいつつも発進してしまった後なので、とりあえず最初の目的地「網走刑務所」へ。網走川沿いに走らせ車を降りて鏡橋を渡ります。橋を渡れば左手に延々と赤レンガの塀が続き物々しさを感じます。最近では比較的刑の軽い方が入所されているらしいですが、なんと言っても「網走刑務所」ですからね。正門の向かいにある作業製品展示コーナーでは網走刑務所の受刑者が作られた製品が展示、即売されています。その中にお目当ての「ニポポ人形」を見つけてお土産に購入しました。これで「ニポポ」も3人目です。
 車に戻りカーナビをどうやって使うものかといろいろと悩んでみました。タッチパネル?と画面を触ってみたり、画面付近の関係のないスイッチを触ってみたり。結局、ダッシュボードから説明書とリモコンが出てきて一件落着です。さっそく「博物館網走監獄」を目的地に設定。
 天都山の中腹にあるこの施設は現在の網走刑務所にあった網走監獄を移築したもので、マネキン人形が監獄の生活をリアルに再現しています。リアル過ぎて怖かったりもするんですが、状況がよくわかり勉強になります。いろいろな建物があるんですが、なかでも放射状五翼平屋舎房では受刑者の獄中生活を目の当たりにできます。部屋によっては中に入れるところもあったりと珍しい経験が出来ます。まぁ、本当にお世話にはなりたくないものですが…。
 監獄を出て(なんて表現をすると脱獄をしたみたいだなぁ…)天都山の山頂を目指します。途中で野生のキタキツネを目撃。目の前を横切っていくシーンに感動しながら山頂に到着です。ここにある「オホーツク流氷館」では、年間を通して厳寒を体験できるんです。防寒用のコートを羽織り体験室へ。氷点下10度前後に設定された部屋には本物の流氷が置かれています。一歩踏み入れればやっぱり「寒っ」。でも、試しにコートを脱いでTシャツ1枚になってみたり。もちろん、寒いのですぐにコートを着ましたけどね。中には皇后陛下美智子様がお触りになられたという流氷もあります。
 厳寒の部屋から出ればちょっとした資料館になっていて流氷に関するお勉強が出来ます。そこに設置された水槽には「クリオネ」もいました。可愛いですよね、あの泳ぎ方。羽をはばたかせて泳ぐ姿を見ているとペットとして欲しくなります。ここには大変珍しい体長4cmほどもあるクリオネがいるんです。これほど大きなクリオネはかなり珍しいそうですね。
 屋上にある天都山展望台へと昇ります。残念ながら曇り空の網走は遠景が望めなかったんですがすぐ向かいの網走湖や近くのオホーツク海はきれいに見えました。晴れていれば雄阿寒岳・雌阿寒岳、摩周岳なんかも見えるそうです。
 駐車場に戻り、さてどこへ行こうと悩んだ末に僕がまだ訪れたことのないサロマ湖畔へと行くことにしました。オホーツク海とサロマ湖を隔てる20kmにもわたって続く砂嘴(さし)にも興味があったので、その付近まで走らせます。
 ワッカ原生花園と呼ばれるこのあたりにはいろいろな花々が咲き競っています。もっとも僕自身は植物に造詣が深い訳でなくどれが何の花なのかはサッパリだったんですが夕暮れになりつつある野原に咲く花々は健気かつ美しかったですね。肝心の砂嘴には道路があるものの車両の乗り入れ禁止で走ることは出来ませんでした。右手にオホーツク海が、左手にサロマ湖が広がるワッカ原生花園。いろいろな時期にいろいろな花を楽しみたいですね。
 網走市内へ戻るには国道238号線を走り続ければいいんですが、能取(のとろ)湖をぐるっと一周して能取岬に寄り道することにしました。能取湖は9月になればサンゴ草で一面がオレンジ色に包まれるそうですが、もうすぐ9月とはいえまだ早いようです。サンゴ草も見てみたいんですけどね。また別の機会になりそうです。
 能取湖の東側、238号線から能取岬へと向かう道路は美岬ラインと名付けられていて快適だったんですが岬に近づいた頃、舗装が無くなってしまったんです。数kmの砂利道です。小石がボディにはねるカツンコツンという音にびくびくしながらゆっくりと走らせ、ようやく能取岬が見えてきました。いや、能取岬への「道路標識」が見えてきました。すでに時刻は7時をまわり完全な闇だったんです。レストハウスも電気が消えて全く人の気配は無く、ただ岬の上に立つ灯台だけがライトを回転させながら灯台本来の役目を果たしてました。駐車場から灯台へと続く遊歩道もあるんですが、足元が全く見えず、おまけに強風で寒かったので灯台のシルエットを楽しむだけで引き返すことにしました。
 岬からはオホーツク海沿いに二ツ岩を経由して網走市内へと戻りました。市内のホテルにチェックインした後、駅近くの「麗門亭(れもんてい)」へ。喫茶店…というジャンルでいいんでしょうか、カレーの美味しいお店です。網走へ来たら絶対にこの店へ、と思っていたお店なんです。お店の壁には旅人達が残していった無数の乗車券、定期券が貼りつけられていて、それらを眺めているだけでも楽しいんです。実は僕自身もこのお店は3度目で以前訪れたときに定期券を貼りつけた記憶があるんです。それを探してみようかなと思ったんですね。もっとも、上から上から重ねていろんな人が貼るものですからなかなか見当たらず結局探し出すことは出来ませんでした。
 6年半ぶりに食べるカツカレーには懐かしさを感じましたね。このままお店を出て行くのも何なんで東京都区内から網走までの乗車券にメッセージを添えて貼りつけておきました。階段を上って正面突き当たりのテーブルにある窓の下あたりです。お暇な方は、宝探し気分で探してみては(笑)…でも、持ち帰らないでね。


8月28日(火) 走行距離 172km 総走行距離 290(23924)km
 目覚めて身支度をして出発です。
 今日の予定は網走から美幌峠を経由して屈斜路湖、硫黄山、摩周湖と廻って阿寒湖までのドライブです。
 美幌町の市街地を走り美幌峠へと続く美幌国道を走らせていたんですが峠に近付くにつれて霧が出てきたんです。なんだかイヤな雰囲気だなぁと思いつつも標高525mに位置する美幌峠に到着です。駐車場にミラージュを停め、ドアをちょっと開けたんですがすぐに閉めました。「寒いッ」。急いで長袖を着込んで外に降りました。
 うーん。周りは真っ白。濃霧です。
 せっかく来たんだからね、と駐車場から遊歩道を歩いて頂上まで登るとゴロゴロと岩が転がっています。その向こうには雄大な屈斜路湖と大きな中島が浮かぶ風景が眼下に広がる…はずだったんですけどね。真っ白です。仕方ないね、と駐車場に戻り、レストハウスで暖をとりました。とても夏休みとは思えない寒さですから。このときの気温は17度だったでしょうか。強風が加わった峠はそれ以上に寒く感じました。
 レストハウスで美味しそうだったアツアツのいか焼きを購入。車の中でもぐもぐと。しばらく車内は醤油ベースの香りが充満することとなったんですが美味しかったんで許します。
 峠から少し下り和琴半島へと向かう道を走っていると真っ白だった景色が晴れてきたんです。そこで道端に車を止めて屈斜路湖を眺めることにしました。峠じゃないので最高の眺望というわけにはいかないんですが見れないと諦めていた屈斜路湖が眺められたので感動です
 後ろを振り返ると美幌峠付近はまだ霧に包まれているようで、若干の高度差がいたずらしたようです。
 道端で停まっているミラージュに真似て次々と車が停車し、中からカメラを片手にした人々が記念撮影に降りてきました。峠での展望を諦めた人々には絶好の撮影ポイントだったんでしょうね。中には「峠でも…」と引き返された方もいらっしゃったんですが、多分依然と霧の中でしょうね。僕たちはそのまま和琴半島へと走らせました。
 和琴半島を楽しもうと思うと約1時間の自然探勝路で一周するのがいいらしいんですが、そこまでする時間も無いので半島を眺めるだけで出発です。
 そろそろ昼食時です。というか、朝食をとってないんで早めのお昼ですね。入ったお店は「食事処丸木舟」。アイヌ詞曲舞踏団モシリのライブが行なわれるお店で、そのステージの前での食事となりました。オーダーしたのはお店のオリジナルメニュー「コタン丼」と「ホワイトラーメン」、それにポッチェと呼ばれるアイヌの伝統的なお菓子。ラーメンは塩ラーメンをベースに牛乳を加えたもので意外な取り合わせが美味しかったです。ポッチェは…、何なんでしょうね。芋を使った焼き菓子で食べたことが無いはずなのになぜか懐かしい香りのするものでした。
 そこから10分弱で「砂湯」に到着です。ここは面白いですよ。屈斜路湖の湖畔なんですが砂地を掘ると温泉が湧き出してくるんです。海岸で砂遊びをしたのは何年前だったかなぁ、なんて考えながら砂を掘り返していると冷たい湖水ではなく暖かい温泉が現れるんです。大きな大きな穴を掘って体ごと入ってもいいんですが、誰もそんな事する人はいません。多分ここならタオル1枚になっても捕まらないとは思うんですが…。木枠で囲まれた小さな温泉というか湯だまりもあるんですが、これに入るのもかなりの勇気が必要です。もちろん周りに塀などありませんし。
 「飲める温泉」と称して温泉を飲めるようにコップが用意されています。試しに飲んでみると…「うッ…硫黄臭い」。
 というわけで次はその硫黄に包まれた硫黄山です。
 駐車場から山に向かって歩いていくと硫黄のガスが漂ってきます。むせそうな匂いのするなか山を登ると緑の消えた山肌のあちこちに硫黄泉の源泉がポコポコと噴いているのが見えてきます。中にはシューシューと恐ろしい勢いで噴き続ける口もあります。大自然の力強さを感じる山ですね。その割にはちいさな口からポコッポコッと噴いている様子は可愛かったりもするんですが…。
 次に向かったのがお待ちかねの摩周湖です。川湯温泉から続く道を気持ちよーく走らせていたんですが、最後のカーブ近くになって急に視界が途絶えてきたんです。美幌峠以上の濃霧です。
 第三展望台の駐車場にミラージュを停め展望台に上がれば…目が点になりました。まーったく何も見えないんです。
 こんな摩周湖を見るのは初めてです。霧に覆われることの多い「神の湖」ですがちょっとくらいは姿を見せてくれてもいいんじゃないですかねぇ。だけど自然は応えてくれませんでした。乳白色というんでしょうか濃い霧に包まれた摩周湖はその姿をベールに隠したまま僕たちを見送りました。
 いや、それはあまりにも残酷過ぎる。せっかくここまで来たのに。
 どうしたものかともうひとつの展望台、第一展望台へと走りました。
 奇跡、とは言いたくないですが霧が晴れていたんです。かなり際どいところではありますが、カムイヌプリ(摩周岳)をはじめとする対岸の山並みや摩周湖中央に浮かぶカムイシュ島が見えたんです。見ることが出来ないかと思っていた摩周湖ですが見えてよかったですよ、ホントに。ここまで来た甲斐があったというものです。しかし柵にもたれて眺めを楽しんでいると、うっすらと霧に包まれたと思うやいなや再び霧に包まれました。ホンのひとときでしたが姿を見せてくれた神秘の湖「摩周湖」。少しだけ願いをかなえてくれたようで嬉しくなりました。
 ここからは一気に阿寒湖へ近付きます。途中に見かけた牧場近くの道端に車を停めて乳牛をバックに写真を撮るなどレンタカーで良かったなぁ、なんて思いながら走らせること数十分、双湖台に到着です。
 ここの展望台からは、阿寒湖とは雄阿寒岳を挟んで反対側にあたるパンケトー、ペンケトーが見えます。パンケトーとは下の湖、ペンケトーとは上の湖という意味のアイヌ語で上下二つの湖が見えることから双湖台と呼ばれています。残念ながら小雨がぱらついていてすぐに引き返しました。面白かったのがここの駐車場に止まっている車たち。8割方が「わ」ナンバーなんですね。まぁ、平日の観光地ですから当たり前なのかもしれませんが…。
 阿寒湖畔に到着し、本日の宿泊地「民宿両国」に車を停めました。
 その部屋に荷物を放り込んで阿寒湖畔の探索です。
 阿寒湖畔ビジターセンターから阿寒湖自然探勝路を歩きます。途中にボッケと呼ばれる泥火山があったり野生の鹿がいたり、なかなか楽しい1時間のコースでした。エゾマツ、トドマツの見分け方も判り、勉強になりますよ。

 民宿での鹿肉の鉄板焼きを中心とした豪勢な夕食の後、少し歩いてアイヌ集落のアイヌコタンへと向かいました。このコタンの奥にアイヌ民族舞踏劇場「オンネチセ」が建っています。ここで国の重要無形文化財に指定されているアイヌ古式舞踏を見てきました。アイヌの刺繍を施した衣装を翼に見たてて広げる「鶴の舞」や長髪で松の木を表す「黒髪の踊り」など感動する事しきりです。
 その舞台で奏でられていたアイヌの伝統的な楽器「ムックリ」の音色にひかれて、宿への帰り道にアイヌコタン内のお土産物店で買っちゃいました。竹製の「ムックリ」。口にに近づけると竹のいい香りがします。
 今日はこれでおしまい。明日はついに北海道を去る最終日です。


8月29日(水) 走行距離 138km 総走行距離 428(24062)km
 ゆっくりと朝食をとり、9時丁度に出る阿寒湖遊覧船に乗りました。阿寒湖の北部に浮かぶチュウルイ島で下船し、マリモ展示観察センターを訪れます。島での滞在時間が15分間と短いのですが、ここでは本物のマリモを見ることが出来ます。まん丸で緑のマリモは阿寒湖のシンボルみたいなものですが国の特別天然記念物に指定されているんですよね。その本物が目の前に見られるんです。阿寒湖の湖底を再現してヒメマスと共に同じ水槽に浮かぶマリモは悠久という言葉がふさわしく思えるほど長い年月を経て成長していくんだそうです。数センチ成長するのに100年以上かかるそうですからね。時の流れが止まって見えそうです。
 しかし、現実の時の流れは止まることなく、あっという間にチュウルイ島からの出航時刻となりました。
 遊覧船はその後、雄阿寒岳・雌阿寒岳を望みながら阿寒湖を一周します。雄阿寒岳への登山口となる滝口や大小の岩が見事な景観を見せてくれる景勝地を通り、1時間30分のコースは終わります。

 阿寒湖を後にし、阿寒川に寄り添うまりも国道を走ります。しばらく走って「道の駅阿寒丹頂の里」に車を停めました。このすぐ近くにひまわり畑があったんです。ひまわりに囲まれて一休みです。
 そこから数十分、釧路市内に入ったところに丹頂鶴自然公園があります。ここは国の特別天然記念物に指定されているタンチョウヅルの保護と増殖を目的とした施設で、世界で初めてタンチョウヅルの人工ふ化にも成功したんだそうです。オスメス合わせて十数羽が飼育されているそうです。柵があるのに屋根が無く、飛んでいってしまわないかと心配になるんですが帰巣本能があるので飛んでいかないんだそうですね。園外に出入りするタンチョウヅルもいるそうですが、きちんと帰って来るんだとか。賢いんですね。
 この春に生まれたばかりの幼鳥もいました。まだ羽が生え変わっておらず、頭にシンボルの赤い色もないのでタンチョウヅルらしくないんですが、親鳥と一緒に餌をついばむ練習をしているあたりは可愛らしさが漂っていました。

 山花温泉近くを経由して釧路市湿原展望台へと向かいます。約183平方キロメートルに及ぶ釧路湿原が見渡すことが出来る、ということだったんですがここからの眺めは湿原というよりは大平原ですね。そこでこの展望台での眺望はさらっと終えて、湿原を挟んで反対側にあたる細岡展望台へと向かうことにしました。こちらの方がより湿原を楽しめるはずです。
 釧路湿原の南側をぐるっと廻るように釧路市郊外の北端を走り抜け、今度は釧路川沿いに湿原の東側を北上します。
 遠矢付近からはしばらく湿原から遠ざかるんですが、達古武から湿原への分岐路を走り達古武沼に近付くと再び釧路湿原の香りが感じ取れるようになります。
 JR釧網本線の細岡駅を過ぎると舗装道路は砂利道に変わり悪路で振動が激しくなるんですが、駐車場に車を停めて細岡展望台から湿原を眺めればそんな苦労はどうでも良くなります。この雄大な景色、この大自然、何なんでしょうね。黙って眺めていれば人工の音が全く聞こえてこないんです。遠くに線路を走るローカル列車の走行音が聞こえてきましたが、これは許容範囲です。
 何にも動かないけれど、大自然の命を感じる、そんな風景が目の前に広がっています。これを見るためだけに北海道に来ても満足しそうです。僕はこの細岡展望台から見る釧路湿原が好きですね。その眺めをしばし堪能し、釧路市内へと移動しました。

 釧路駅近くで給油して釧路駅前の駅レンタカー営業所でミラージュを返却しました。本当はレンタカーで釧路空港まで行きたかったんですが、「レール&レンタカー」で借りたレンタカーは駅の営業所でしか乗り捨て出来ないというルールがあるそうなんです。空港までは連絡バスで行くとして、それまでの時間を釧路市内で遊びます。最初に向かったのは遅い目の昼ご飯です。和商市場へと向かいました。
 まずは総菜屋で丼に入った白いご飯を購入します。それを持って市場の中をウロウロしながら、あちこちのお店でイクラやウニ、カニやエビなんかを好きな量だけ買ってご飯に載っけてもらうんです。いろいろなお店で試食をさせてもらいながら、最終的には味付けの異なる二種類のイクラ、新鮮で甘いウニ、極上の生タラコ、おまけで付けてもらった数の子が載った豪華な海鮮丼となりました。 しかし、このウニ、めちゃくちゃ美味しいです。一折3,000円のウニですからね。半端な味じゃないです(もちろん一折全部を載せたわけじゃないですよ)。これでご飯込みで1,200円くらいだったでしょうか。非常に新鮮で非常に安い海鮮丼。最高です。

 食後は幣舞(ぬさまい)橋へと向かいました。…まぁ、どうということもない普通の橋ですね。名前だけは有名なんですが。
 最後に向かったのが釧路フィッシャーマンズワーフMOOです。いよいよ北海道を去るにあたってお土産を買っておこうかな、ということでショッピングゾーンをあちこち歩き回ってました。
 買い物も終わり、いよいよ北海道のラストとなりました。釧路空港行きバスへ乗車です。
 バスの中で完全に陽が沈み、釧路空港はすっかりと闇に包まれていました。19時15分発羽田空港行きJAS138便の搭乗手続を早々に済ませ、北海道とのお別れを名残惜しむかのように最後のお土産物店漁りをします。
 手荷物検査の後、ジェット機へと乗り込みました。ドアが閉められ滑走路へ向かって静かに走り出します。
 助走をしてテイクオフ。順調に行けば1時間30分ほどで羽田空港に着陸するということです。

 上野駅から数えて4泊5日。長いようでいて、この5日間は一瞬のように過ぎていきましたね。とっても楽しかったです。
 また来たいですね。いや、絶対来ますよ。だって、北海道が大好きですから…。


(2001年夏・北海道旅行・終わり)

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