キャバリエ行動記録(2001年5月から6月まで)

6月30日() 走行距離 8.4km 総走行距離 52620.4km
 昨夜、久々に元いた会社の後輩と飲んだんです。3人と飲んだんですが、うち二人が現役社員だったんですね。何かとうるさい元会社の上層部に言わせれば、こういうのもスパイ活動と思われるのかもしれないですが、会社の情報を仕入れて悪用しようなんて言う気持ちは更々無いんです。ただただ個人的に会話を楽しんでるだけですからね。
 で、そのときに現役君のうちの一人が明日(つまり今日なんですが)当番で出勤だというので、思わず会社に遊びに行ってしまいました。退職した人間が簡単に入れてしまうのも問題かもしれないですが、それが許されてしまうような雰囲気があるんですね。もちろん上層部がいれば大問題になるんでしょうが、その人達がいなければ手土産にお菓子を持っていくだけで歓迎ムードとなります。…この「差し入れ」は僕が現役のときから変わってない習慣ですね。土曜日が当番だけの出勤なら非番のものは「何か」を持って会社へ行く、という…。
 ともかく、いろんな話をして気がつけば3時間ほどが経過してました。
 転職された多くの方は「会社がイヤ」で辞められたんでしょうから、なかなか前の会社に遊びに行くことなど無いでしょうね。だからなかなか理解してもらえないかもしれないですが、ちょうど大学を卒業してから後輩のいる部室に遊びに行くような感覚です。…やっぱり妙ですね。


6月24日() 走行距離 30.0km 総走行距離 52612.0km
 今日は何をしようかなぁ、と思いながら駐車場に行ってエンジンを始動させれば勝手に中央大通りを日本橋へ向かって走ってました(って病気じゃあるまいし…)。
 でもまぁ今日は病気みたいなもんですね。日本橋に着いたものの「さて何をしよう」と考えるところから始まりましたから (^^ゞ。
 結局なにも買わずにキャバリエに乗り込んだんです。いろいろ欲しいものはあったんですけどね。しかし、どれもこれも「ちょっと便利になるかな」という程度のものなので諦めるのも簡単だったんです。不便さを我慢すればいいだけの話ですから。
 そのまま帰っても面白くないので東大阪市内にあるディスカウントストアへ。こちらも特に買いたいものがあったわけじゃないんですが、昼ご飯用のインスタント食品とお菓子を持ってレジへ。これで、キャバリエの行動も終わりです。

 そういえば、昨日、電車で大阪ミナミの難波にある旅行会社へと行ってきたんです。当たり前のように通勤用の定期券を使ったんですが、その難波のひとつ手前にある日本橋へは、こうしてキャバリエで来てるんですね。なぜなんだろうと考えたんですが、これはやはり6年間で染み付いた習慣なんでしょう。学生の頃は通学定期を持ってましたし、おまけに車とは無縁の生活をしてましたから当然電車で来てたんです。それが社会人になって営業で車に乗るようになって、おまけに定期券がなくなって車で来るようになったんです。で、通勤定期を手にした今年の2月以降も今までの習慣からキャバリエで来ちゃうんでしょうね。クルマという便利なものに乗ってしまうと日本橋の駅から電気街までの距離を歩くことすら億劫になってしまうのかもしれないですが、それは危ない兆候ですよね。ますます食後の下っ腹が目立つようになっちゃいますし…。気をつけます ^_^;


6月15日(金) 走行距離 452.7km 総走行距離 51665.2km
 17日に開催されるオフに合わせて、房総半島を旅行してみようと、金曜日の夜から、キャバリエを走らせました。
 掲示板には曰くありげに書いておいたんですが、さすがに東京まで下道で走る気はなく、どこから東名に入ろうかなぁ、って考えながら走ってたんです。
 で、まずはいつもの通り、阪奈道路を越えて国道24号線のバイパスを郡山へと南下します。郡山から天理までは西名阪道の側道を走りました。
 天理からは名阪国道をひたすら東へと走り続けます。ところが、なんだかペースが遅いんですね。何と比べてかというと、…なんでしょう。よくわからないですが、焦燥感が漂ってきたんです。とにかく、明日の朝には横浜にいる必要があるんで、たらたらと一般道を走ってる場合じゃないなぁ、っていう気になってきたんです。
 で、めずらしく、亀山からそのまま東名阪道に入りました。
 さすがにここを100km/hで走れば、気持ちにも幾分か余裕が生まれ、その勢いで名古屋まで行かず桑名で降りちゃったんです。ここからはまた、いつものとおり、名四国道を走ります。
 ちょうど、桶狭間のあたりで、ガソリンが底をつき、給油しました。(…何がちょうどなんだか)。ガソリンがなくなるのを覚悟していたんで、国道1号線沿いを走っていたんですが、豊橋まで、このまま1号線を走るのがいいのか、23号のバイパスに戻ったほうがいいのか、すごく悩んだんです。で、スタンドの兄ちゃんに聞いてみたら、「この時間ですから1号線の方が早いんじゃないですか?」っていう回答だったんですね。まぁ、地元の人間が言うんだから間違いなかろう、と1号線を走ってみれば、12時を過ぎたというのに延々と渋滞が続いてるんです。正確にいうと、渋滞というほどではないんですが、30〜40km/hペースなんです。
 再び焦燥感が…。
 こんなことで横浜へたどり着けるんだろうか…。
 しかも、途中で寝なくちゃ、明日が大変ですからね。
 徹夜してぶっ通しで走り続けて、その日の夕方まで運転を続けたことがありますが、今はそこまでする自信がないですからね。
 結局、岡崎では決心がつかなかったんですが、音羽蒲郡で諦めと言うか、まともな判断をしたというか、Jさんに負けたというか、東名高速に乗ったんです。

 やっぱり楽ですね。高速道路は。
 途中、小さなPAで何度か休憩したものの、3時には神奈川県の中井PAに到着できました。
 というわけで、本日はここまで。おやすみなさい。


6月16日() 走行距離 225.3km 総走行距離 51890.5km
 目覚めて伸びをして7時に出発です。
 30分ほどで横浜町田インターに到着し、そこから一般道に降りて、横浜へと向かいます。横浜から川崎へと移動し、そこからいよいよ東京湾アクアラインの走行となります。
 しまなみ海道すら載っていない古いカーナビなんですが、アクアラインは載ってました。
 川崎の入口からトンネルへと突入です。
 今まで、キャバリエで千葉に入ったのは、わずかに1度しかなく、しかも、浦安市内をくるっと回って東京都に戻ったので、当然のことながらアクアラインは初めてです。
 ですから、アクアラインがどれほど重要なものか、というのがいまいちわかってなかったんですね。ただ、海ほたるのある観光スポットみたいなものなのかな、という程度だったんです。だって、神奈川と千葉なんて陸続きなわけですし、遠回りすりゃ3000円も出さずに移動できるんですから。
 10km近いトンネルを抜ければ、曇天にもかかわらず眩しく感じ、すぐに駐車場への分岐があります。アクアラインの使命は観光スポットなのか、との考えが正しいんじゃないかと思わせるくらいに、海ほたるは観光客でいっぱいでした。
 川崎のトンネル側、木更津の橋側、ともに展望台になっていて、それぞれの趣が楽しめます。残念ながら晴れ渡っているというには程遠く、海上ゆえに風も強かったんですが、東京湾の海上に出現した観光スポットを堪能できました。
 海ほたるからは橋を渡って木更津へと向かいます。そこから国道を走ってひたすら南下します。天候が不順な割には南房へ向う車の数は多く、館山に着いたのは昼を過ぎようかというころでした。
 館山の市街地からフラワーラインをぐるっと岬に沿って走り、洲崎灯台や南房パラダイスの横を走り抜けて野嶋崎灯台へとやってきました。
 房総半島の南端に位置し、房総半島最南端の碑などもあります。「房総半島最南端…」。どこまで自慢していいものやら。
 98年の夏に旅行した和歌山県潮岬のように「本州最南端」なら、まだ、救いはあるような気がするんですが。まぁ、何の偽りもないですから、いいんですけどね。
 灯台からの眺めはさすがに最南端を思わせるもので、右後方、左後方に陸地が見え、前方は一面の海です。悪天で綺麗とはいえないですが、太平洋です。
 面白いのは、最南端だけに、朝日も夕日も眺められるスポットがある、ということです。西も東も海ですからね。
 とはいえ、さすがに夕日を待つには早すぎるので、その場を離れました。
 ここでちょっと遅めの昼食をとります。ガイドブックに「さんが焼き」なるものが紹介されていて、食べてみたくなったんです。で、さんが焼きの看板を掲げるお店に入りました。アジを叩いて味噌、タマネギ、ショウガなどとあわせて焼いたもので、なかなか美味しかったです。もちろん、それだけでは量が少ないので、刺身定食も注文。ただ、これは、値段の割りに内容がいまいちでした。冷凍マグロのシャリシャリ感が残る刺身はちょっとねぇ…。
 野嶋崎から鴨川市へと移動します。
 3時過ぎに到着して、鴨川シーワールドへ入りました。
 名物のシャチのショーが終っちゃった後だったのが残念なんですが、ショー以外でも十分に楽しめました。いろいろなところへ行きたかったので、シーワールドに多くの時間を割けなかったのが惜しいところです。ここは、2時間なんてあっという間に過ぎてしまいますからね。
 カラフルな熱帯魚や気楽に浮かぶクラゲ、ユーモラスさと可愛さが漂うペンギンたち。どれもこれも、見ていて飽きないですね。
 ショーとしては見られなかったんですが、シャチのプールでは、指導員たちがシャチとともに練習を繰り返していました。シャチを意のままに操る人たち。うらやましいですね。ああして、背中に乗って旅してみたいもんです。

 蛍の光を聞きながら5時にシーワールドを出て、宿に向いました。


6月17日) 走行距離 691.5km 総走行距離 52582.0km
 朝食をゆっくりとってる場合なのかなぁ、なんて考えながらも8時20分ころから9時までかけて、ゆっくりと食事をし、そのあと、ばたばたとあわただしく車に乗り込みました。
 鴨川からオフ会の集合場所である大多喜町は約40km。はたして、50分で着けるのか。というスリルを朝から味わうことに。
 海岸沿いの道路あり、山道あり、市街地ありで、なんとか、というか、10分ほど遅刻で、無事に到着です。遅刻して無事、というのも妙な表現ですが、魔物に会わなかったのは「立派に無事」な証拠ですよね。集合場所の駐車場に滑り込めば、キャバリエがずらりと並んでます。
「あっ、ボンネットが開いてる…」
関西では見られない光景に、僕の口もが開いてしまいました。

(続きは、オフ会レポートでお楽しみください)

 明日が休みならばゆっくりと帰りたいところですが、なんせ、明日は出勤日。というわけで、4時には大多喜町のバーベキュー会場を後にしました。
 OFF会の途中でIKOさんに相談していなければ、ここから国道を市原に抜け館山道、京葉道路を走り、首都高を経由して八王子に行くつもりをしていたんです。
 ただ、このルートでは、千葉に着くまでに数時間かかり、首都高だけでも3〜4時間かかっちゃうんじゃないかという話だったんですね。そんなことをしていたら、それこそ、朝までに大阪にたどり着けるかどうかも怪しくなってしまい、IKOさん、Johnnyさんとで、ルートを考えていただいたんです。
 それが、アクアラインを経由して、川崎から首都高に入るという案だったんです。千葉での大渋滞を考えればアクアラインでも安いもんなんでしょうね。
 大多喜から木更津を経由して川崎まで、1時間20分ほどでたどり着けました。
 残念ながら、浜崎橋を越えてからは代々木まで、渋滞に耐えるしかなかったんですが、この程度で済んでよかったです。出発から3時間後には中央道の八王子インターを降りてましたからね。
 これで、ようやくアクアラインのありがたみがわかりました。高い通行料を支払うだけのことはあります。僕は中央道を経由したんで、渋滞にはまりましたけど、横浜あたりから東名で帰れば、房総半島から首都高の大渋滞に会うことなく帰れたわけです。アクアラインはただの観光施設ではなかったということですね。
 千葉に住むコアラさんもアクアラインが出来てから関西方面へも車で移動することが増えたとの話をされていましたから、やはり、この効果は絶大なようです。

 7時30分過ぎに八王子市内を出発し、日の沈んだ中央道を一路名古屋へとひた走ります。中央道は、一見東名よりもかなりの遠回りのような感じがしますが、それほどではなく、東名を走り飽きたわけではないですが、新鮮で楽しかったですね(車窓は暗かったので望むべくもないんですが)。
 少なくとも、東名を走っているときに感じる「走っても走っても静岡県」というなんとも言えない倦怠感は感じないです ^^;
 小牧を過ぎ、名神に入って、養老SAを過ぎたあたりで日が変わりました。
 吹田から近畿道に入り東大阪北で降りれば、自宅もすぐです。
 結局、八王子から約6時間、意外と早く、1時30分に自宅に到着しました。

 …でも、やっぱり千葉は遠いです。
 八王子からは6時間ですけど、大多喜から数えればキャバリエに9時間30分乗ってたわけですからね…。
 お疲れ様でした。


6月10日() 走行距離 38.7km 総走行距離 51212.5km
 どうも、お久しぶりです。
 なんて、書くと妙なもんですが、キャバリエに乗るのが2週間ぶりですからね。珍しいことです。
 先週は、キャバリエを使わずにお出かけだったんで、この行動記録の更新もなかったんですが、今日は乗りましたから、更新します。
 とはいっても、日本橋とは、相変わらずですね。

 調子の悪かったメインパソコンをどうにかしようと、大手術をすることにしたんです。おかしくなり始めたのが、4月の末にハードディスクを購入してからなんで、それなら、それ以前の環境に戻してやればよさそうなもんですが、せっかく40Gバイトのハードディスクを買ったのに、それを捨てるのはもったいないですよね。まぁ、もちろん、捨てるとは言っても、ごみ箱にポイっていうのではなく、他に使い道はたくさんあるんですが、あくまでもメインパソコンに限って言えば、使えないんです。
 で、考えた挙句、マザーボードとCPUを入れ替えてしまおう、と、かなり大胆な作戦に出たんです。
 
 というわけで、久しぶりに、あれ、ホントにひさしぶりですね。久しぶりに日本橋へとやってきました。
 久しぶりなんで、いろんな店をまわって、最終的に購入したのがそれなりのマザーボードとCeleron800MHzのCPU、それに128MBのメモリです。これで動かなきゃ、ハードディスクが悪い、ということになるんで(あれ、それなら今日の買物の意味はなくなるのか…)、完璧なはずです。
 で、喜んで帰宅しました。
 セッティングは完了していないんで、まだ、なんとも言えませんが、多分、問題ないでしょう。

 夕方から、洗車に出かけました。来週に備えて、ということです。


5月26日) 走行距離 270.7km 総走行距離 50743.1km
 明日はついに、しまなみ海道でのオフ会の開催日です。
 ということで、いつものごとく、前日から現場近くに入ろうと、昼過ぎに大阪を出発しました。
 計画段階では、集合場所である大三島の多々羅しまなみ公園まで行ってしまって、集合時間までゆっくりとしようかと考えたんですが、そうすると、尾道から大三島まで、二度目だというのに、再び日の落ちた後に通過してしまうことになるんです。
 一昨年の5月に行ったときは、尾道を夜に出て、途中の因島のパーキングで一晩を明かしたんで、今回はぜひとも明るい時間帯に尾道から因島まで走ってみたい、と思うようになってきたんです。
 ということで、候補として考えたのが福山から尾道へ行く途中にある道の駅「アリストぬまくま」です。国道2号線からは数キロ離れているんですが、場所的にはいい感じじゃないかと思っていたんです。で、そのつもりで出発したんですね。
 今日の予定はというと、適当な時間に、その道の駅に着くように、一般道を走ろう、というだけのものだったんです。
 ところが、「そういえば、岡山・倉敷を走るんだから、赤い1番さんの近くを走るんだよなぁ」と、夜にご飯を一緒に食べませんか、というお伺いをたててみたんです。もともと、しまなみオフを実行したい、と言っていた同志ですから、参加できなくなった赤い1番さんと、せめて前夜に、ご飯を食べてお話だけでもできたらいいな、と考えたんです。嬉しいことに、OKという返事をいただいて、今晩、会う約束をしたんです。
 仕事の関係で、夜の7時に岡山市内で自由になれるとの事だったんで、とりあえず、「7時に岡山駅で」、と約束をして、出発しました。
 同じ食べるなら、みんなで集まった方が楽しいかな、と、明日のオフ会参加予定者で、関西方面の方に声をかけたところ、LD-9さんと、sakiさんが参加していただけることになりました。で、お二人に連絡。これで、4台のキャバリエが揃うわけですね。僕の頭の中に「四国オフ・前夜祭」という文字が瞬き始めました。

 大阪市内をクネクネと走り、弁天町から43号線へと入ります。途中、大阪ドームの横を走っているときにLD-9さんから電話があったんです。出発前にも電話を頂いていて、「須磨辺りから電話します」とおっしゃってたんで、かなり先を越されたのかと思ったんですが、その逆で、今から出発しますという内容だったんです。時間的にさほど変わらずに岡山入りできそうなタイミングですね。
 神戸市内を走り抜け、須磨インターから、第二神明道路へと入りました。入ってすぐのところにある垂水パーキングで小休止。LD-9さんとどれくらい離れてるのかなぁ、と電話を入れてみたら、現在、西宮とのこと。あれ、ずいぶん離れてるなぁと思えば、寝てしまった!とのことだったんです。まぁ、夜までにはまだまだ時間もあることですし、大丈夫でしょう。
 再び走ります。今回、初めて第二神明の北ルートを走ってみました。明石海峡大橋へのアクセス道路として建設された区間で、その利用がほとんどのためか、淡路島への分岐を越えれば、車の数はぐっと減ります。空いてるとはいうものの、片側一車線の区間があったりして、特に事故渋滞なんかが起こっていなければ、素直に従来の南ルートを走るのがいいんでしょうね。
 明石を越えて、加古川バイパスに入ります。ここまで、非常にスムーズに来ましたが、バイパスに入ったとたん大渋滞。カーナビの示す岡山への到着予想時刻も、刻々と遅くなっていきます。ちょっと冷や冷やしながら少しずつ前進していくと、パトカーの姿と事故の文字が。やれやれ、です。
 その区間を過ぎるとペースを取り戻し、姫路バイパスに入ってサービスエリアで再び休憩を取りました。LD-9さんの方はというと第二神明を出る辺りのようで、僕から30分から40分ほどの遅れで走行しているようです。
 僕は、「途中で寄り道をして時間をつぶします」と宣言して、サービスエリアを出発しました。
 で、どこに寄ったのかというと、「閑谷(しずたに)学校」です。江戸時代に建てられた学舎で今なお、存在感を保ちながら立派に建っています。ただ、観覧時間が終了してしまっていたので、遠くから眺めることしかできませんでした。
 その駐車場から、赤い1番さんに最終確認の電話を入れたんです。で、集合場所と時刻の変更となりました。岡山駅周辺では車を並べて待つにふさわしい場所が無いそうですから、国道2号線を倉敷方面へと進んだところにあるドライブイン風の食堂の駐車場で集合、ということになったんですね。参加する二人に連絡をして、出発です。ところが、ここで、意外な事実が発覚したんです。
 なんと、LD-9さんが2号線を先行しているらしいんです。僕はちょっと寄り道をしただけのつもりだったんですけどね。結構時間が経過していたようです。まぁ、いろいろと電話をしたりもしてましたからね。
 今度は、LD-9さんを追いかける格好で岡山市内へと走らせます。
 途中、バイパスに入り、快調なスピードを保ったまま集合場所へと近づいてきました。
 わかりやすい場所にある食堂の駐車場に入れば、黒いキャバリエが止まっていました。その横には、LD-9さんが立っていました。

(続きはオフ会・前夜祭レポートオフ会レポートでお楽しみください)


5月27日) 走行距離 430.7km 総走行距離 51173.8km
 尾道の駐車場を離れ、LD-9さん、赤い尻尾さん、僕、sakiさん、Jさんの順で帰途へと着きました。
 駐車場を出てすぐのところの信号が変わってしまい、僕が先頭に立ったんですが、信号の先にある交差点を前の二人がどちらへ走っていったのか、見えなかったんです。仕方なく、ちょっと逆方向になりますが、尾道駅の方向へと走らせました。後の2台もついて来ていたんですが、さらに大阪方面とは逆方向に進もうとする僕についてくるの恐れたのか、駅前で、2号線を東、岡山方向へと曲がっていかれました。
 では、なぜそんなに遠回りをしたのか、というタネあかしですが、尾道駅を少しばかり西へ行ったところにある交差点を北に曲がれば、2号線のバイパスに出ることができるんです。旧来の2号線を走るよりは、スピードも速いですし、信号もないですし、若干の遠回り分くらいは十分に取り戻せると踏んだんです。
 さすがにバイパスの流れは快調で、一気に福山市まで走ることができました。で、その途中、後ろから黄色い車が近づいてくるじゃないですか。どんなに離れてても一目で分かりますね。Jさんのキャバリエです。もっと近づいた時に、Jさんの後ろに黒キャバ、sakiさんがいることに気づきました。しばらく縦列で走り、福山市の中心部でsakiさんが僕の横に並んだんです。信号待ちの間、窓を開けて少しおしゃべり。遠ざかって分かれたはずなのに、前を走っているからびっくりしたという話とか、一般道を走るのはここまでで、次の福山東インターから高速に乗るという話とか。僕は明石まで一般道を走るつもりなんで、インターへと曲がる交差点で挙手の挨拶をして別れました。
 車はいつしか岡山県へと入っていたのですが、走るにつれてJさんとの間隔も徐々に開いてきました。お互いにマイペース派なんで、「待とう」とも「追いつこう」とも思わなかったようなんですが、岡山市内へ入る頃には、すっかりと見えなくなっていました。
 日もすっかりと落ち、2号線のバイパスを暗闇の中、疾走します。
 備前を過ぎ、相生を過ぎ、バイパスを走り、姫路のサービスエリアで最初の休憩です。岡山市手前を走行中に襲ってきていた睡魔もいつしか消え、次に襲われる前に、と休憩もそこそこに缶コーヒーを片手にキャバリエに戻りました。
 ここからは、バイパスと第二神明を走って神戸市内へとノンストップです。
 10時前に須磨に到着し、少し悩んでたんです。もう、このまま阪神高速を使って帰ろうかなぁ、それともやっぱり一般道に降りようかなぁ、と。
 最終的に決めた答えは、阪神高速の西線区間は一般道で、東線区間は高速で、ということにしたんです。
 ここまで来れば、どちらでも大差ないような気もしたんですが、できれば11時までに帰宅したいなと、高速利用に踏み切りました。
 43号線を東へと走り、鳴尾浜から阪神高速湾岸線に入ります。
 天保山から大阪港線、東大阪線へと渡り、予定通り、11時ちょうど、駐車場に滑り込みました。

 今回は初の四国地方でのオフ会ということで期待していたんですが、その期待に十分応えることのできた内容だと思っています。さすがに景色も良かったですからね。
 これからも、いろいろな場所で、オフ会を増やしていきたいと思います。

 地元で開催されたら、ぜひ、参加してみてくださいね。


5月20日() 走行距離 6.5km 総走行距離 50472.4km
 今週末は、久しぶりに何もせずにすごしてしまいました。いやいや、人生に疲れた、とか、そんなことじゃないんで安心してくださいね。
 来週、再来週と、週末に大移動を企んでるんで、連休からの中休み、というところです。
 
 ということで、今日は図書館へ行っただけです。明日から蔵書の整理期間が始まるとかで、貸し出し期間が通常の2週間から大幅に伸びて4週間に、おまけに同時に借りることのできる数も普段の2倍の16冊まで、ということもあってか、普段の日曜日よりも人が多かったような気がします。
 ところで、なぜ今日、図書館へやってきたのかというと、予約してあった本の順番が回ってきたからなんですね。その連絡を受けて、今日、やってきたんです。しかし、これ、いつ予約したんでしたっけ。1月19日に行ったときだったでしょうか。去年の9月ごろに予約した本が2月のはじめに回ってきて、1月に予約したのが5月の終わりに。今回のは前の続編なんですが、前の内容がどこへやら…。公共の図書館ってこんなもんなんでしょうね。


5月13日) 走行距離 168.3km 総走行距離 50465.9km
 OFFです。バーベキューです。しかも、快晴です。
 嬉しいですよね。ベストコンディションですから。
 で、集合場所の岩出町までは、東大阪の自宅から、一般道で70km強と、カーナビがルートを提示してきました。いろいろとルートが選べるようなんですが、ありきたりの道じゃ面白くないかな、と大阪の河内長野市から和歌山のかつらぎ町へと抜ける道路をセットしたんです。
 外環状線はいたってスムーズで、富田林市を越え、河内長野市まで、すごく順調に走ってました。こりゃ、集合時間よりもかなり早く着けそうだな、と思いながらカーナビの指示通り、河内長野市上原町から脇の道へと入ったんです。
 さぁ、そこからが大変でした。
 片側1車線の道路から、車線なしの1.5車線道路になり、1車線の道路へと、登るにつれて、細くなってくるんです。道路が細くなる分、僕も心細くなってきたんですが、途中、滝畑ダムを中心にした滝畑レイクパークという行楽地があったりして、まぁ、大丈夫かな、と思いなおす事が出来たんです。
 でも、それももう少し走った光滝寺くらいまでだったでしょうか。その後は悲惨でした。
 まるで林道です。両側から草木が伸びてきて、ボディの左右を草がなで始めたんです。「なんで、こんなに細いの…」
 こんなとこで崖から落ちようもんなら、数ヶ月は発見されないんじゃないかと思わせるような雰囲気の道で、オフ会だというのに、かなりブルーになってきたんです。
 おまけに、時速30kmで走るのがやっとで、場所によっては徐行の連続でしたから、集合時間がどんどんと迫ってきてるんです。
 
 まぁ、その分、和歌山県かつらぎ町に抜けて、片側1車線の道路に変わったときにはまるでバイパスにでも出てきたかのような嬉しさを感じましたね。
 妙寺から国道24号線に入り、走ること数十分。集合場所のスーパー「オークワ」が見えてきました。駐車場に並ぶキャバリエと、見なれた皆さんの顔が見えました。数分の遅刻になってしまいましたが、無事に到着できてなによりです。山道のおかげで、すっかりボディが汚れてしまいましたけどね…。

(続きは、オフ会レポートでお楽しみください)

 帰りは、同じ道はゴメンなので、24号線を橋本市まで走り、そこから河内長野市に抜けようと走らせました。すると、解散場所を数分前に出たシルバーの2.4G、kobaxさんが前を走っているのが目に入ってきました。一緒に帰る約束をしたわけでもなかったんで、妙な感覚のまま走らせていたんですが、橋本市の市脇という河内長野方面への道路が分かれる交差点で、同じく左へ曲がられたんです。結局、紀見トンネルを越え、美加の台付近まで、ずーっと一緒でした。で、なぜこんな半端なところで分かれたのかというと、僕のカーナビが河内長野市街をショートカットするコースを案内していたからなんです。
 そのまま道路を直進して、国道170号線に入るよりも距離は短かったんですが、信号が多く、結果的にかなりのタイムロスとなったかと思います。もちろん、kobaxさんの姿は見えませんでした。残念です。って、競争してたわけじゃないんですけどね (^^ゞ。
 外環状線は思ったほどの渋滞もなく、結局、解散場所を出て2時間ほどで帰宅できました。

 今回のオフは、初の野外バーベキューということもあって、楽しかったですね。詳細はレポートをお待ち頂きたいんですが、初めて参加していただいた方も楽しんでいただけたかと思います。幹事をしていただきました皆さん、そして、参加していただいた皆さん、お疲れ様でした。また、こういうオフ会をやりたいですね。…今度はもっと協力しますから…。


5月12日() 走行距離 74.6km 総走行距離 50297.6km
 東大阪市の布施にあるホームセンター「コーナン」へ。併設する100円ショップもあったりして、結構楽しいんです。
 で、その駐車場から、キャバリエに乗り込もうとした時に、明日のオフ会の影の幹事、LD-9さんから電話がかかってきました。肉を冷やしておけるクーラーボックスを持ってませんか?という内容だったんですね。確か、家にあったはずなんで、そう答えたんですが、その時になって、「あぁ、バーベキューなんだ」といまさらながらに思ってしまったんです。野外でバーベキューと言えば、結構準備が大変ですよね。それは、つい先日にも経験してるんですが、それなのに、僕は何の手伝いもしてないよなぁ、と反省しました。結局、反省しただけで何の協力もしてないんで、さらに罪深いんですが…。

 山陰の松江で給油してから、結局608.3kmを走っての給油となりました。52.5Lです。全く高速道路を使わずにリッターあたり11kmを超えたのは、すごいですよね。いや、大阪に住む僕には考えられない事です。阪神高速なんかを使って距離を稼いでも、最近は10km/L前後でしたから、いかに、山陰道(国道9号線)が走りやすいかをわかっていただけるかと思います。確かに1時間くらいノンストップで走っていた区間があったような気もしますし…。
 それにしても、17インチでローダウンして、この燃費ですから、キャバリエを誉めてやりたいですね。


5月6日() 走行距離 5.2km 総走行距離 50223.0km
 ちょっとだけ、銀行に用事があって出かけました。普段使わない信用金庫からお金を引き出したんで、その穴埋めに行って来たんです。

 それにしても、今回の旅行で、定速走行が燃費向上につながるというが、よくわかりました。4日の朝に松江市内で給油をしてから560km以上を走ってますが、まだ走れますからね。全然高速道路を走ってないんですよ。高速道路を使わずに、500km以上走ったなんて、初めての経験です。


5月2日(水) 走行距離 344.0km 総走行距離 49383.1km
 ガイドブックをパラパラとめくり、最終的に目的にとして選んだのが、岡山県の湯郷温泉です。1泊2日での旅行なら、結構手ごろな距離ですし、なんたって温泉ですからね。楽しみです。
 …ところが、朝からあいにくの曇天。いや、雨が降ってます。2日は曇りと週間予報では、そうなっていたらしいですが、雨が降ってます。とはいえ、雨の中、家に閉じこもってると、一層暗くなりそうなんで、雨の中、思い切って飛び出してきました。
 そんなにワクワクするほどには期待してなかったはずなんですが、朝の5時過ぎに目が覚めてしまい、日帰り気分でデイパックに着替えを詰め込んで6時過ぎの出発となりました。
 大阪から湯郷温泉へは、近畿自動車道から中国自動車道に入り、美作(みまさか)インターから一般道を走る、というのがごくごく一般的だと思うんですが、特に急ぐ旅行でもないし、ということで、中央大通りから国道43号線に入り、神戸方面へと走ります。神戸の中心地、三宮を通過したのが8時過ぎです。ちょうど、通勤途中のサラリーマンたちが行き交う時間で、そんな中を温泉目指して車を走らせていて、いいのかなぁ、なんて思っちゃいました。休みなのにねぇ…。
 須磨から加古川へは第二神明道路を使用します。あれ、有料道路を使うなら、主義に反するじゃないの?なんてことを言われても、主義というほどでもないから、反論しません。ただ、距離の割に通行料が安いから、使おうかなぁ、と思っただけです。須磨から明石西まで、20Km以上ありますが、これで300円ですからね。
 ここから、姫路を越えて竜野あたりまで、しっかりとしたバイパスが完備されていて、結構いいスピードで走り抜けることができるんです。竜野を越えて2号線に入っても、ここまでくれば、交通量も減り、安定した速度で走れるんで、心地よいドライブができます。
 上郡(かみごおり)からは智頭急行鉄道沿いに国道373号線を北上し、上月(こうづき)町から今度はJR姫新線沿いに179号線を走ります。途中、スーパーで買ったパンをかじりながら、昼過ぎに湯郷温泉に到着しました。
 1時間ほど湯郷の温泉街をぶらぶらと散策し、湯郷鷺温泉に疲れと汗を流しました。ナトリウム・カルシウム・塩化物泉で、透明な温泉です。サウナもあったんで、ちょっと様子見へ。ここは、遠赤ではなくて、スチームで、入ったとたんに汗が噴き出してきました。うーん、痩せそう…。
 結局、出たり入ったり、1時間くらいすごしてたんですかね、いい気分で、車に戻りました。
 
 ここから、どうしようかなぁ、と考えること数分。岡山市内へ行って、赤い1番さんに会いに行こうかなぁ、と思ったんですが、何のアポもとってないんでそれはやめて、鳥取へ行くことにしたんです。鳥取市内で夜を明かして、朝の砂丘を見て、それから浜坂か湯村、もしくは城崎で温泉に入って、ゆっくりと夕方くらいに大阪に戻ればいいかなぁ、ってな感じで。
 大まかなプランを決めたところで、出発です。ただ、このまま53号線を走っても、鳥取へ早く着きすぎるので、遠回りして、湯原温泉のわきにある湯原ダムでも見ていこうかなぁ、と179号線をさらに東へと走りました。
 勝山町から313号線に入ります。なんでも、この313号線にはロマンチック街道という愛称がつけられているらしく、それにひかれて、この道路を走ってみたくなった、というのもあったんです。ただ、雨の中、この道路を走っても、なにがロマンチックなのかはさっぱりわからなかったのは、事実です。やっぱり、ロマンチックにふさわしくない人間にはわからんのでしょうねぇ^^;
 夕方に到着した湯原ダムは、ダムの上を車で走ることができるんです。珍しくないのかもしれないですが、右手に水量豊かな湖が、左手がダムの急斜面、という取り合わせが面白いですよね。対岸までダムの上を走り、しばらく休憩してから、倉吉市へと向かいます。
 倉吉から鳥取市内へ走って、夕食をとったり、就寝前に読むための本を買ったりして、砂丘近くの公園に到着したのが夜の10時前のこと。結局、早起きのせいもあってか、買った本を開くこともなく、眠りにつきました。


5月3日() 走行距離 249.1km 総走行距離 49632.2km

 気持ちよく目を覚ましたものの、相変わらず雨が落ちてます。こんな悪天候じゃ、砂丘名物の風紋を拝むことなんてとてもじゃないけど無理そうですね。風紋が見られるのなら、まだ、だれも足跡をつけていない早朝に行くのがベストなんですが、見られないんだから、と、先に近くのレストハウスで朝ご飯を食べました。焼き魚のある和朝食です。日本の朝ですね。
 さて、と、傘をさして、砂丘への道を歩み始めました。
 頂上から見る日本海は、灰色で荒々しく、冬のそれを思い起こさせます。はぁ、気分をリフレッシュさせるために海を眺めに来たのに、これじゃなぁ…。と思ったときに、今後の予定を大きく変えることになる出来事があり、駐車場に戻って、予定とは反対方向となる倉吉に向かって9号線を走らせました。もうちょっと、山陰の旅を楽しんでみようかな、と思ったんです。

 走ってる途中で、LD-9さんとJさんから、それぞれ、別々のタイミングで電話がかかってきました。何用かと思えば、あんまり暇なんで、みんなで集まろうという話だとか。いま、鳥取をドライブ中、という話をすれば、お二人とも驚いてましたね。そうですよね、このゴールデンウィークはどこへ行くとも、予定してなかったですから。

 日本のハワイ、羽合温泉を通過し、日本海沿いに米子市内へと入りました。意外と鳥取から東へと向かう車の量が多くて、米子に入った時にはお昼を過ぎてました。
 市の中心部からやや北東の場所に位置する皆生温泉に入ろう、と日帰りで入ることのできる「皆生温泉健康ランドオーシャン」へとやってきました。お昼とはいえ、駐車場は一杯で、海岸近くに車を止めてフロントへと向かいます。入浴料は1300円と、ちょっと高いなぁと思ったんですが、それにふさわしい設備とサービスだったと思います。石鹸、シャンプーが無料で使えるのは当たり前として、フェイスタオルにバスタオル、館内着のムームーまでもが、セットになってるんです。関西圏なら2〜3000円くらいはする健康ランドと同じですからね。
 内風呂はもちろんありますが、ドアを開ければ大きな露天風呂が広がってます。雨もやんで、気持ちよく露天風呂を楽しめました。岩の上でマグロのように横たわっているおじいちゃんには唖然としましたが…。
 
 温泉近くで食事をし、弓ヶ浜沿いに北上し、境港から境水道大橋を渡れば島根県、美保関町です。
 曇りがちだった空も、ここに来て青空も見え出してきています。小ぶりの美保関灯台近くから見る日本海は、今朝の日本海とはまるで違って見えました。爽やかな5月の海です。
 灯台のある岬から港へと戻ってくると、小さな漁港が目の前に広がります。イカ釣り漁船が停泊し、そばには洗濯物のように干されたイカが並んでぶら下がっています。時間がゆっくりと流れているような感じがしますね。美保神社にお参りをし、松江へと向かいます。
 前回、松江に来た時は、中海の北岸を走ったんですが、実は、大根島へと通じる道を走りたかったんです。で、今回、4年越しの思いを実現させることができました。地図を見ていただければお分かりのとおり、中海に浮かぶ大根島は、左右に腕を伸ばし、境港側、松江側と、橋がかかっているように見えます。その「橋」を渡ってみたかったんですが、これ、橋じゃないんですね。土手なんです。写真を撮らなかったことを少々後悔してるんですが、右手は確かに湖なんですが、反対側は数メートルはあろうかという小高い土手が延々と連なっていて、その向こうに湖が広がっていることを感じることすらできませんでした。岸に着いてから松江までのアクセス道路も悪く、美保関からは素直に485号線、中海の北岸を走るのがよろしいようです。
 なんとか日没までに松江市内に到着し、夕方の宍道湖を見ることができました。きれいな夕焼けに浮かぶ宍道湖を望んだんですが、今朝の天気から考えれば、雨が降らないだけでも御の字でしょうね。
 松江駅に車を止め、駅に備え付けのタウンページでホテル探しです。過去の旅行の経験から、いかなる時期でも、飛び込みで宿に入った実績があるだけに、不意に延泊になった今回も、何とかなるさ、と思っていたんですが、今日ばかりはなんともならなかったんです。いや、何とかなったかも知れないんですが、数件電話して、ことごとく、しかも「感情を込めずに、淡々と」断られ続けたんで、「もういい!」と、二夜連続の車中泊を決めたんです。
 9号線で安来に戻り、9時前に広瀬町の「道の駅・広瀬富田城」についたところで、今日の予定は終わり。シートを倒して、おやすみなさい。


5月4日) 走行距離 179.3km 総走行距離 49811.5km
 今日の予定は、出雲大社と日御崎。
 まずは、松江駅の中にある喫茶店で、腹ごしらえ。サラダとスクランブルエッグのついたトーストです。そのトーストをかじりながら、iモードで今日の宿がないかをチェックしてみたんです。半ば冗談のつもりだったんですが、本日の宿泊というコーナーで、松江駅近くのホテルの名前を見つけたんです。これはラッキー、と早速予約。予約ナンバーが書かれたページを画面メモに保存し、予約の完了です。なんとなく意外な感じがしたんですが、これがiモードを持つ者の特権なんだろうなぁ、と解釈して、喫茶店を後にしました。さぁ、大社に向かおう。
 …が、寂しいんですね。財布の中が。二日間の予定分しかお金を持ってきていないんで、どうにもこうにも、動けないんです。実は、昨日の夜、空いてる宿があったんです。でも、カード使用の可否を問えば、使えません、ってことだったんで、泊まれなかったんです。それくらい、逼迫してたんですね。
 で、出雲大社へ向かう前に、途中の平田市で、銀行に寄ったんです。「ごうぎん」、山陰合同銀行・平田支店です。ところが、ごうぎんのネットワークに「三和銀行」が入っておらず、アウト。
 こまったなぁ、ってことで、予定を変更して、出雲市へ向かいました。この規模の都市になれば、何とかなるだろう、と。
 でも、地方銀行の島根銀行に行っても、アウトなんです。禁断のキャッシングも考えたんですが、怖くてやめました。
 うーん、参ったなぁ。と、目の前に、島根中央信用金庫が見えたんです。幸いにも大阪の信用金庫の口座も持っているんで、「信金つながり」で、何とかなるんじゃないかと飛び込んだんです。さすが、信金つながりでした。見事に財布も復活です。
 では、出雲大社へ。

 4年前の経験から、前回と同じく、大社の手前1kmほどのところにある駐車場にキャバリエを停め、大社へと歩きます。この判断は正しかったようですね。大社前は大渋滞です。
 境内も結構な人出で、旅行客、参拝客がごった返してます。僕もその中に入り、本殿に手を合わせました。出雲大社ですからね、何を祈願したかなんて、言わずもがなですよね。
 ちょうどお昼を過ぎたところで、一旦キャバリエに戻ります。出雲市内に美味しい出雲そばを食べさせてくれるお店があるということなので、向かいました。
 ガイドブックで紹介されなきゃ、観光客は入らないだろうなぁ、というような入り組んだところにあるお店で、中にいた客も、見たところ地元の方のようです。3段の器に入った割子そばは、コシも味も程よく、最後の蕎麦湯まで、美味しくいただけました。
 で、再び大社町へ。今度は、大社の脇をすり抜けて、日御崎へと向かいます。
 朱塗りに目立つ日御崎神社近くの駐車場に車を止めて、灯台へと歩きました。美保関灯台を見てから日御崎灯台を見れば、その高さを、より感じることができると思います。灯塔の高さは約40mで、その上に立つと、海上からの強い風をまともに肌に受けることができます。潮風は気持ちいいんですが、ゴールデンウィークでは、まだ、肌寒いですね。
 灯台の見える岩の上に立ったり、ウミネコで有名な経島(ふみじま)を眺めたりしていると、時刻も4時に近づいてきました。
 出雲ワイナリーにも行きたかったんで、ちょっと急ぎ気味に車を走らせます。
 営業時間には何とか間に合ったものの、工場見学のコースはホンの数分前に終わったとのこと。ちょっと残念です。ただ、ワインを試飲できる売店はもう少し遅くまで、開いてますので、楽しめます。ドライバーやお子様のために、ノンアルコールのグレープジュースもありますので、誰でも楽しめるはずです。館内放送でも、再三にわたって、ドライバーの方々への試飲の注意を促してましたので、お守りくださいね。
 もう一度、大社の方へ引き返し、海岸の砂浜で、しばらく夕日を眺めてました。都市での生活では味わえない雰囲気ですよね。

 で、日が沈み、肌寒くなったころですから、7時を過ぎてたでしょうか。松江のホテルには7時30分に到着と予約の際に記入しておいたんで、ちょっと、間に合わないなぁ、と電話を入れてみたんです。
 ここで、とんでもない事態が発生しました。
「ツジムラさま、…ですね。」
「はい」
「ご予約はされてましたでしょうか」
「はい、もちろん」、と言いつつ、かなりイヤな予感は感じてたんですけどね。
「いつ、なさいました?」
「今朝、ですけど」
「おかしいですねぇ、当ホテルは、本日宿泊分はすでに数日前から満室でございまして…」
 まるで、他人事のようなフロントに、「やや切れ」で、あとの会話は省略しますが、要は、ホテルをAホテル、iモードの予約サービス会社をB社とすると、Aホテルは、5月4日宿泊分はすべて満室です、とB社に対して、4月21日の時点で申し出をしている、とのことなんです。で、B社からは了承のFAXも得ているらしいんですね。もっと、要約すれば、Aホテルに責任はないからB社に聞いてくれ、ということなんです。
 けれでも、B社に電話をするものの、呼び出し音が続くばかりで、一向に出る気配はないんです。で、もう一度Aホテルに電話をすれば、またまた責任逃れのコメントが。かなりキレました。
「利用者からすれば、B社の存在は、それほど感じないんですよ。iモードで予約したのは、Aホテルに対してだと、思ってますからね。私も、予約をしたのは、Aホテルに対してだと思ってますよ。でも、それなのに、Aホテルは、B社に責任を押し付けて、Aホテルに予約をした利用者に対して、野宿しろとおっしゃるんですか? 悪く言ってしまえば、B社が休みなのをいいことに、Aホテルが責任逃れをしている。そう、思われても仕方がないと思うんですが、いかがですか?」
そこまで言って、初めて、
「そしたらですね、ほかのホテルを探してみますから、しばらくお待ちいただけませんか」
とのコメントが帰ってきたんです。
 確かに、こちらの言い分も、屁理屈かもしれないですが、一流のサービス業を目指す者としては、もう少し、スマートな対応をして欲しかったなぁ、という期待から出てしまった一言です。利用者としては、責任がどこにあるかをハッキリさせるのは二の次で、まずは、どこかに泊まる場所を確保して欲しい、というのが来るはずです。ここで、「従業員用の部屋しかないんですが」、とのコメントが聞こえれば、僕は感激したと思います。逆に、この一件は自分自身に、反省を求められた点でもあるんですけどね。「責任逃れをしない」これは、大事なことです。
 結局、数分後に、Aホテルから電話があり、駅近くのホテルに空きがあるとのことで、そこを確保してもらいました。かなりの金額アップになるんですが、仕方のないところです。キャバリエでの車中3連泊は勘弁して欲しいですからね。

 松江駅の近くまで戻り、食事をしてホテルに入りました。


5月5日) 走行距離 406.3km 総走行距離 50217.8km
 今日は、松江市内を観光します。
 まずは、9号線のバイパスよりもさらに南側にある風土記の丘。ここにある「島根県立八雲立つ風土記の丘資料館」を訪れます。古代家屋を復元してあったり、岡田山古墳があったり。館内には埴輪や銅剣、岡田山古墳から出土した「額田部臣」の名文入り大刀なんかが、展示してあります。ほんの少しだけではありますが、古代の浪漫に触れたような気がしますね。
 次に、その近くにある神魂(かもす)神社を訪れ、その後で、八重垣神社へと向かいました。八重垣神社には、重要文化財である壁画が展示されています。寛平五年に描かれたといわれるもので、素盞嗚尊(スサノオノミコト)をはじめとする六神像が描かれていました。約1,100年前のものらしいです。ということは、平安時代ですね。そのころに描かれた壁画が目の前にあるというのは、不思議な感動を覚えます。

 今度は松江の市内を北へと走り、松江城の北にある小泉八雲記念館を訪れました。ラフカディオ・ハーンが生まれてから没するまで、また、その後のことを含め、詳しく知ることができます。僕自身は、ほとんど知識がなかったんで、すべてが興味深かったんですが、面白い発見もありました。資料の中に、多くの人名が出てくるんですが、その中に、「ヘルン」という名がたくさん出てくるんです。出てくる頻度からして、小泉八雲にすごく近い人なんだろうなぁ、なんて考えながら見歩いていたら、明治時代に発行された島根県尋常中学校、尋常師範学校の英語教師としての契約書があったんです。その名が、ラフカヂオ・ヘルン。ははぁ、ヘルンって、小泉八雲本人のことなのかぁ、って気づいたときは、かなり恥ずかしかったですね。あまりのバカさに…。
 記念館のすぐ近くにある小泉八雲旧居にも寄ってみました。美しい庭のある屋敷で、日本人である僕には、心を落ち着かせるに十分な庭造りとなっていました。これを好んだ西洋人、ラフカディオ・ハーンは、日本人以上に日本を愛していたんでしょうね。アメリカ文化を敬愛する現在の若者に伝えてあげたいものです。って、キャバリエはどうする!

 その後で、松江城に入り、天守閣に登ってみました。前回松江城を訪れたときは、確か、夜のことで、敷地の外から眺めただけだったような気がします。で、望楼からの眺めは松江市内を一望できるもので、すばらしいものがあります。でも、四方の中で、特に人気が高かったのが、宍道湖に向く西側ですね。
 松江城観光の後、宍道湖のほとりで早めの夕食をとり、帰途へとつきました。

 山陰道に併走するバイパスで米子に近づくと、米子自動車道が蒜山付近で15kmの渋滞とのこと。このあたりで15kmの渋滞ということは、中国道の宝塚付近は間違いなく渋滞のはず。下手をすると4年前の二の舞になりかねないんで、思い切って、9号線で帰ることにしたんです。
 9号線は、ごくごく一部の区間で渋滞があった程度で、かなり順調に流れていました。そのおかげで、松江から2時間30分ほどで鳥取、3時間30分で、兵庫県の北部を走ってました。
 大阪の能勢町あたりで日付が変わったんですが、午前1時30分前には、東大阪の自宅に到着できました。
 最後の1時間は、眠たさに挑むのが大変だったんですが、無事に帰ってこられて、よかったです。
 結局、今回の4日間で、1178.7kmを走ったんですが、有料道路を使ったのは、境水道大橋を除けば第二神明の300円だけでした。強い精神力を持っているというのか、単なるケチというのか…。

 まぁ、いずれにせよ、今回のゴールデンウィークの旅行は、いろんな意味で楽しかったです。
 新しい発見と、新しい出会いと。キャバリエを使っての一人旅も捨てたもんじゃないですね。


5月1日(火) 走行距離 16.9km 総走行距離 49039.1km
 ゴールデンウィークだというのに、特に予定もなく、ただぶらぶらと市内を走ってました。まぁ、普段できない雑用処理ですね。
 明日からでも、まだ休みが5日間もあるんで、どこかに行きたいなぁ、という思いはあるものの、なんとなく気分が乗らず、ぼーっと一日が過ぎちゃった、という感じです。
 でも、まぁ、せっかくの連休だし、明日から、ちょっと出かけてみましょうか。


2001年4月まで